北朝鮮に「2020年までに大幅な軍縮望む」=米国務長官

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マイク・ポンペオ米国務長官は13日、米国は2020年末までに北朝鮮が「大幅な軍縮」を行うことを望んでいると話した。
12日にシンガポールで行われた歴史的な米朝首脳会談で、ドナルド・トランプ米大統領と金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長が署名した文書では、北朝鮮は「朝鮮半島の完全な非核化」に取り組むことに合意している。
しかしこの合意をめぐっては、北朝鮮側がいつどのように核を放棄するのか詳細が欠けているとの批判が出ている。

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韓国で米朝会談の結果を協議しているポンペオ長官は、北朝鮮についてはなお「やるべき事が大量にある」と話した。
しかしその上で、「大規模な軍縮について(中略)我々は向こう2年半の間に達成できることを願っている」とも述べた。
また、核プログラムの廃止について検証が必要だと北朝鮮が理解していると自信を持って言えると述べた。
シンガポールでの合意文書に明記されていないのはなぜかという記者の質問に対しては、質問自体が「侮辱的」で「馬鹿馬鹿しい」と一蹴した。
これより先にトランプ大統領はツイッターに、「今到着した。長い旅だったが、僕が就任した頃よりみんなはもっと安全を感じられるだろう。北朝鮮による核の脅威はもうない。金正恩との会談は面白く、とても前向きな経験だった。北朝鮮には将来に向けた大きな可能性がある」と書いていた。
この発言の信頼性は疑問視されている。合意では北朝鮮は核弾頭とそれを発射するミサイルを保持し、それらを破棄する具体的なプロセスには合意していないからだ。
北朝鮮は、今回の会談を国家の大勝利として祝っている。
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会談での合意内容は?
サミットの最後に署名した共同声明によると、両国は「新たな関係性」に向けて協力し、米国は北朝鮮に「安全の保証」を与える。
これに対し北朝鮮は、「朝鮮半島の完全な非核化に取り組む」ことが決まった。
会談後の記者会見でトランプ大統領は、「核が問題でなくなった」場合には北朝鮮への経済制裁を解除するつもりだと話した。
また、事前には発表されていなかった米韓合同軍事演習の停止についても示唆し、周辺地域の友好国を驚かせた。
北朝鮮が長く求めていた軍事演習の停止は、トランプ大統領による北朝鮮への大きな譲歩とみられている。
一方、北朝鮮の国営・朝鮮中央通信(KCNA)は、朝鮮半島の非核化を達成するには「段階を踏み、同時進行での行動」が必要になると両首脳が合意したと伝えた。
強硬派で知られるジョン・ボルトン大統領補佐官(国家安全保障問題担当)は先に、米国が代償を与えることになる段階的なアプローチに反対していた。
合意に欠けているものは?
多くの西側のアナリストからは、今回の合意には北朝鮮側からの新しい約束が含まれておらず、非核化についてもどのように達成され、検証されるかといった詳細がないとの指摘が出ている。
トランプ大統領は記者会見で、何も確約することはできないが、金委員長が約束を守るだろうという直感を信じると話した。
また北朝鮮による長年の人権侵害について言及されなかったことに失望を示す批評家もいた。
日本と中国の反応は?
日本の安倍信三首相は会談後にトランプ大統領と電話で会談し、「金正恩委員長が朝鮮半島の完全な非核化について(中略)トランプ大統領に対して明確に約束をした。その意義は大きいと思う」と述べた。
日本政府は一方で、北朝鮮は非核化を約束したものの、具体的な行動は取られておらず、引き続き警戒監視態勢を取り続けていくとしている。
小野寺五典防衛相は、「米韓演習、在韓米軍は東アジアの安全保障に重要な役割を持っている」と話した。
中国の王毅外務相は、米朝会談は両者の「対等な対話」だったと述べ、「中国独自の重要な役割を疑うものはいないだろう。今後もこの立場をとり続ける」と話した。
中国の国営メディアは今回の会談を「スタート地点」と説明した一方、「半日の会談で全ての相違を埋め、長年の宿敵の間に横たわる深い不信感を取り払うことはできないだろう」と伝えた。








