北朝鮮「米国の『挑発』が平和を脅かす」 首脳会談前にけん制

北朝鮮外務省の報道官は6日、米国が同国に対し「圧力と軍事的な威嚇」を行っていると警告した。核を放棄しないと制裁を解除しないと述べていることなどを非難している。
ドナルド・トランプ米大統領と北朝鮮の最高指導者、金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長は数週間後に歴史的な首脳会談を控えているが、これを前に北朝鮮側が米国を態度をけん制した格好だ。
トランプ大統領と金委員長は昨年、好戦的に互いを挑発しあった。北朝鮮はかねて米国のこうした姿勢を批判していたものの、このところは首脳会談に向けて攻勢を弱めていた。
マイケル・ブリストウBBCアジア編集長は、今回の声明で両国首脳会談が一筋縄ではいかないことが示されたと説明している。
<おすすめ記事>

画像提供, Getty Images
北朝鮮国営の朝鮮中央通信(KCNA)によると、北朝鮮高官は、米国が制裁などの圧力で非核化合意が実現したと吹聴しているのは「世間を誤解させている」と非難した。
また、朝鮮半島に米軍を駐留させることによって、現在の友好的な雰囲気を壊しているとも述べた。
「歴史的な南北首脳会談と板門店宣言によって朝鮮半島情勢が平和と統合に向かっている時に、米国は故意に北朝鮮を挑発している」
「こうした行為は対話ムードを壊し、情勢を白紙に戻そうとする危険な試みだ」
「米国が(わが国の)平和的な意図を『弱さ』と勘違いし、圧力と軍事的な威嚇をかけ続けることは問題の解決につながらない」
トランプ大統領は、自分の厳しい姿勢が南北対話につながったとして、引き続き北朝鮮に制裁や圧力をかけていくと述べている。

画像提供, Reuters
金委員長と韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領は4月末、南北境界線上の板門店で10年超ぶりとなる首脳会談を行い、非核化などについて合意したばかり。
金氏は1953年に朝鮮戦争の休戦協定が結ばれて以来初めて、韓国に入った北朝鮮の指導者となった。
南北首脳が共同記者会見で発表した板門店宣言で、両国は米中と共に朝鮮戦争の正式な終結に向けた交渉を進めるほか、「朝鮮半島の非核化」でも協力していくと言明した。









