仏警察、大統領選フィヨン候補の自宅を捜索 家族への不正給与疑惑で

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フランスの警察は2日、大統領選の共和党候補フランソワ・フィヨン元首相(62)の家族が議員秘書として不正に給与を受給していたとの疑惑をめぐり、フィヨン氏のパリの自宅を家宅捜査した。地元メディアが報じた。
フィヨン氏は、不正行為はなかったとして疑惑を否定している。
フィヨン氏に対しては、出馬取りやめへの圧力が強まっているが、同氏は、大統領選の選挙運動を継続する考えを表明している。
来月末から5月にかけて実施される大統領選に向けて、最大野党の共和党の候補にフィヨン氏が選ばれた当初、同氏は最有力候補と目されていたものの、疑惑が浮上すると、支持率は急速に低下した。
仏紙ル・カナール・アンシェネは、ペネロピ夫人が、フィヨン氏とその後任の議員秘書として数年間にわたり83万1400ユーロ(約1億円)の報酬を受け取っていたものの、議会への入館証を持っていなかったと報じた。報道によると、ペネロペ氏も警察の捜査対象になっている。
2日に家宅捜査が行われた際、フィヨン氏は仏南部でブドウ栽培農家を訪問していた。フィヨン氏の議員事務所にはすでに先月、家宅捜査が行われている。
パリで取材するヒュー・スコフィールド記者は、今回の捜索について、右派の多くはフィヨン氏の選挙運動が完全に継続不能になった証しの一つと考えるだろうと語った。
スコフィールド記者によると、1カ月前に疑惑が浮上して以来初めて、党内の離反が表面化している。
共和党の有力者らは、党予備選でフィヨン氏に負けたアラン・ジュペ元首相(71)を再び担ぎ出そうとしている。
2日夜に仏南部のニームで開かれた支持者集会でフィヨン氏は、「あなた方の前に立っているのは闘士だ」と語った。「あきらめる気はない」。

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フィヨン氏は今月1日に、不正疑惑で出廷命令を受けたと明らかにした。
フィヨン氏は、自らを「政治的暗殺」の犠牲者だと主張し、大統領選の選挙運動を続けると約束した。しかし、同氏は以前、疑惑に対する正式な捜査が始まるようなことがあれば選挙運動から撤退すると表明していた。
出廷命令が明らかになると、外交担当の広報担当者や選挙対策本部の副本部長など、一部の主要な協力者が辞任した。
フィヨン氏は今月15日に出廷する予定で、その2日後には、大統領選への正式な立候補届け出が期限を迎える。
大統領選の第1回投票は4月23日に予定されており、決戦投票は5月7日に行われる。










