話題の老け顔アプリ、予測は正確か 名優たちの顔で検証
BBCニュースビート、BBC日本語版

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顔の写真の性別を変えたり、幼くしたり老けさせたりするアプリ「FaceApp」の人気がまたしても沸騰している。まるで知り合いという知り合いが全員、次々とアプリを使い、自分の老け顔を次々とソーシャルメディアに投稿している、そんな感じだ。
ロシア製のFaceAppへの批判もある。利用者から集めた顔写真や名前などの情報を、開発者たちがどう利用するのか懸念が浮上しているし、アメリカでは野党・民主党幹部のチャック・シューマー上院院内総務が連邦捜査局(FBI)による捜査を呼びかけているほどだ。
それはさておき、このアプリはどれだけ正確なのだろう。そこで、70代や80代になった俳優や著名人の若いころの顔をアプリで加工し、現在の顔と比べて、アプリの精度を検証してみた。
○サー・イアン・マケレン

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映画「ロード・オブ・ザ・リング」や「ホビット」シリーズのガンダルフ役で世界的な名声を得たイギリスの名優、サー・イアン・マケレンでまず試してみた。
日本では「イアン・マッケラン」と表記されることが多いサー・イアンの名前、Ian McKellenは、実際の発音はむしろ「イアン・マケレン」に近い。英語では「ケ」を強く発音する。
それはともかく、FaceAppはサー・イアンの顔については、かなり正確に未来を予測した。
3つ並べた写真のうち、左の写真は1968年撮影で、当時20代後半のサー・イアン。中央の写真は、FaceAppが若い写真を加工したもの。右の写真は、75歳のサー・イアンが「Xメン:フューチャー&パスト」でマグニートを演じた時のものだ。
判定:10点満点。大変よく出来ました。
○サー・デイヴィッド・アッテンボロー

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同じように、自然界のドキュメンタリーで世界的に有名なサー・デイヴィッド・アッテンボローの写真を試してみた。
うん、なかなかだ。
左の写真は1965年撮影、サー・デイヴィッドが39歳の時のもの。中央がそれをアプリで加工した写真で、右は今年初めに撮影された93歳の写真だ。
判定:10点中7点。よくがんばりました。
○ドリー・パートン

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ふむ、これはあまりよろしくないかもしれない。
左の写真は、何かにつけて世相を象徴してきたカントリー・シンガーのドリー・パートンが30代前半だった当時の1977年の写真だ。中央はそれをアプリで加工したもので、右が今年初めの73歳の写真だ。
ご本人の方がアプリ写真よりも素敵に年を重ねている。
判定:10点中2点。もっともっとがんばりましょう。
○デイム・ジュディ・デンチ

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イギリスの「国宝」とも呼ばれる名女優、デイム・ジュディ・デンチの写真でも試してみた。
左が1967年撮影、33歳の写真。中央がそれをアプリで加工したもの。右が今年、84歳になったデイム・ジュディだ。
ジェイムズ・ボンド・シリーズの「M」でもあったデイム・ジュディは、この結果をどう思うだろうか。
判定:10点中6点。もっとがんばりましょう。
○アーノルド・シュワルツェネッガー

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これは、かなりのものだ。
左の写真は、1976年撮影の若いオーストリア人俳優、アーノルド・シュワルツェネッガー。中央はそれをアプリ加工したもの。右は、ターミネーターでベテラン人気俳優、アーノルド・シュワルツェネッガー元カリフォルニア州知事(74)の今年の写真だ。
判定:10点中8点。よくできました。

<解説> FaceAppとは?――クリス・バラニクBBCテクノロジー担当記者
FaceAppは新しくない。最初に話題になったのは2年前で、「人種フィルター」が物議を醸した。
被写体の民族・人種を色々と変えられるのを売り物にしたが、たちまち批判の嵐が起こったため、この機能はすぐに削除された。
その一方で、むっつり顔を笑顔にしたり、化粧に手を加えることもできる。
写真だけでなく、肖像画の表情さえ変えられる。かなり違和感を覚える結果になることもある。
人工知能の顔認識機能を使い、入力された顔のデータを、他の写真データをもとに修正する。
その結果、たとえば口元やあごをや頬を修正しながら、にっこりほほ笑んでいる口を挿入することもできるというわけだ。









