【写真で見る】ツタンカーメンの墓、9年にわたる修復が完了

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古代エジプトの少年王ツタンカーメンの墓の、9年にわたる修復工事が終わった。一方で、今後の課題も見えてきたという。
修復を手がけたのは米ゲティ財団傘下のゲティ保護協会の専門家たち。観光客によって傷が付き磨耗した、石棺の置かれた玄室の壁画を修復した。
ほかにも湿度やほこり、人間が排出する二酸化炭素(CO2)などが壁画の損傷の原因となっていた。
新たに設置された換気システムによって、今後は手入れ作業の回数を減らすことができるという。
また、新しい防護柵によって壁画に近づくことはできなくなった。一方で観賞用の台や照明、解説用の看板が新設され、観光客はツタンカーメンの墓をより良く見ることができるほか、その歴史的・文化的価値を学べる。

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ゲティ保護協会のサラ・ラディノワ氏はロイター通信の取材で、「我々は訪問者を毎日受け入れられる持続可能なシステムを構築するとともに、遺跡そのものへの影響は低くしたかった」と話した。
「床や天井、壁に何かを取り付けることはできないので、歴史的価値のあるものを傷つけないよう全ての部が自立するよう設計する必要があった」

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専門家はまた、壁画に見つかった茶色い斑点が微生物が成長した痕跡だったことを突き止めた。この微生物はすでに死んでいるため、これ以上のリスクはないという。
ただ、斑点は壁画の層まで侵食していたため、取り除くことはしなかった。

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ツタンカーメンの墓は1922年、イギリス人考古学者ハワード・カーターと第5代カーナーヴォン伯爵ジョージ・ハーバートによって、エジプト中部ルクソール近郊の王家の谷で見つかった。
エジプト新王国時代(紀元前1550~紀元前1069年)に造られた墓としては唯一、ほぼ手付かずの状態で発見され、エジプト王家の葬儀や当時の芸術・工芸などを知る大きな手がかりとなった。
発掘品の大半はカイロにあるエジプト考古学博物館に収蔵されているが、ツタンカーメンの墓を訪れる観光客は、ツタンカーメンのミイラや一番外側の木製の棺、石棺、そして彼の生涯を描いた壁画を見ることができる。
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