なぜレギンスはこれほど議論になるのか
ビッキー・ベイカー、BBCニュース

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米ユナイテッド航空がレギンス姿の女の子を搭乗させなかったとして、ソーシャルメディア上で批判された。女の子たちは従業員の招待客だったため、同社の服飾規定を守る必要があったという。
しかし、レギンスやヨガ・パンツが米国で騒ぎになったのは、これが初めてではない。
ぴっちりしたレギンスやヨガ・パンツは、着やすい楽なファッションとしてこのところとても人気だが、その一方で、かなり激しい議論が繰り広げられてきた。
大好きだという賛成派にとっては、単にジーンズよりも快適なおしゃれ着、ジーンズの代わりに過ぎない。
反対派にとっては、体の線がはっきり出るため、色々見えすぎる、目のやり場に困る、場合によってはわいせつだということになる。
昨年10月には、米東部ロードアイランド州の男性が地元紙に、20歳以上の女性は着用を止めるべきだと投稿した。
「ミニスカートと同じで、子供や、若さという自然の恵みを享受している若い女性がはくヨガ・パンツは、とても可愛らしく見えることがある。しかし成熟した大人の女性が公衆の面前ではくと、なにか異様で不穏な感じがするものだ」とアラン・ソレンティーノさんは書いた。
この投書を機に「ヨガ・パンツ」デモが組織され、あらゆる年齢の何百人という女性が、レギンス姿で同州バリントンの町内を行進した。

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デモの発起人のひとり、ジェイミー・ビーさんはBBCに、参加者が怒っていたのはヨガ・パンツそのものについてではないと説明した。
「私を含めて大勢にとって、原則論の問題でした。どうして他人に、自分の服装についてどうのこうの言われないとならないんですか」
問題の投書をしたソレンティーノさんは、脅しも受けたと言う。後に、自分の当初は風刺のつもりだったと話している。
ユナイテッド航空は後に、通常の乗客は女の子たちと異なり、レギンスをはいていても大丈夫だと説明した。
しかし特別パスで搭乗する従業員やその家族については、複数の規定と併せて「ぴったりしたライクラやスパンデックスのトップ、パンツ、ドレス」を禁止している。
客室乗務員で作家のヘザー・プールさんはツイッターで、航空会社の従業員が無料で搭乗する際は会社を代表すると見られるため、服飾規定に従うことになっているのはよくあることだと書いた。
「男性にも服飾規定があります。問題はカジュアルすぎるかどうか。ビーチサンダルや短パンもはきません」
「お尻を隠して」
米国では、レギンス禁止の校則が何度か議論されてきた。
オハイオ州レイクウッドの学校区は昨年、服装に関する決まりが時代遅れで性差別的だという苦情を受けて、規則を改定した。
レギンスやヨガ・パンツなどぴっちりしたズボンは、禁止から一転して許可されるようになったが、「上着がお尻を隠すこと」が条件だった。

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ほかにもこの地区では、フードつきのスウェットも生徒が頭にフードをかぶらないことを前提に、着用が認められた。またスカートの丈も、「膝からわずかに上、もしくはその下」をミニスカートの限度としていたのを、「ももの中央、もしくはその下」まで短くしても良いことになった。
マサチューセッツ州のケープコッド工業高校の生徒たちは2015年、スカートやワンピースやシャツを上に着ない限りヨガ・パンツなどの着用は禁止という服装規定に抗議した。
ロバート・サンボーン校長は、この決まりはいずれ社会に出る時のために生徒たちを訓練するのが目的だと説明した。
「就職しやすくなる技術訓練も、本校の教育理念の一環だ。企業が採用したい社会人にふさわしい服装というものがある」とサンボーン校長は当時、地元紙ボストン・グローブに話していた。
高校は生徒たちに抗議にも方針を変えることなく、校則はそのままだ。
「薄すぎる」
2013年には、ヨガウェアの専門小売ルルレモンが、ヨガ・パンツの一部が薄すぎるとの指摘を受けて販売を中止した。
創業者のチップ・ウィルソン氏は後に、自社のズボンが似合わない体型の女性もいると発言し、火に油を注いだ。

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