マスク氏が新党設立を発表 トランプ氏は「ばかげている」

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アメリカのドナルド・トランプ大統領との関係が悪化している富豪のイーロン・マスク氏が、新政党の立ち上げを発表し、話題となっている。トランプ氏は6日、最近まで盟友関係だったマスク氏のこの動きを強く批判した。
マスク氏は5日、自らのソーシャルメディア「X」で「アメリカ党」の設立を発表。共和党と民主党の二大政党制に挑戦するとした。新党設立については、数週間前から発言していた。
これを受けてトランプ氏は6日、「第三の党を立ち上げるのはばかげていると思う」、「常に二大政党制だった。第三の党の立ち上げは混乱を助長するだけだと思う」と、大統領専用機に乗り込む前に記者団に述べた。
トランプ氏とマスク氏はかつて、親密な関係にあった。電気自動車(EV)大手テスラのトップのマスク氏は、トランプ政権で連邦政府の支出削減を進める政府効率化省(DOGE)を率いていたが、5月末に政権から離れると明らかにした。
マスク氏は、アメリカの財政赤字を増やす政策を繰り返し批判してきた。6日には、新党はいずれ大統領候補を出すかもしれないが、「今後12カ月は下院と上院に集中する」とした。

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トランプ氏は6日、自らのソーシャルメディア「トゥルース・ソーシャル」でも、マスク氏を批判。「イーロン・マスクが完全に『おかしく』なり、この5週間で実質的にひどい状態になってしまったのを見て、悲しく思っている」とした。
また、マスクが推進してきた「EV義務化」を攻撃し、「短期間ですべての人が電気自動車を買わなくてはならなくなる」ところだったと批判した。
EVに対しては、政府が減税措置を取っていたが、トランプ氏が4日に署名し成立した減税と連邦支出に関する法律で廃止となった。
トランプ氏は投稿で、マスク氏が提案したEV義務化には最初から反対だったと説明。成立した新法からEV減税を除外したのはそのためだったとした。
そして、「今では国民は、ガソリン車、ハイブリッド車(とても好調だ)、新技術など、好きなものを買うことができる。EV義務化はもう終わりだ」と書いた。
新法には、国境警備、国防、エネルギー生産への支出増が盛り込まれている。その分、医療保険や食料支援に対する支出が削られており、批判の声が出ている。
マスク氏は、この新法を法案審議の段階から批判し、ソーシャルメディアでトランプ氏と非難合戦を繰り広げてきた。その中で、新政党のアイデアを持ち出していた。











