トランプ氏とマスク氏の関係、これほど素早くこれほど悪化するとは…BBC北米編集長
昨年の米大統領選でドナルド・トランプ氏を大いに支援した米富豪イーロン・マスク氏とトランプ氏が5日、ソーシャルメディアなどでお互いを公然と非難し合った。
ホワイトハウスを訪れたドイツのフリードリヒ・メルツ首相と共に記者団を前にしたトランプ氏は、政府が推進する大型減税を柱とする「大きく美しい法案」を、マスク氏が強硬に批判していることをめぐり、「イーロンにはとてもがっかりしている」などと述べた。
これに対してマスク氏は自分が所有するソーシャルメディア「X」で、トランプ氏の言い分に次々と反論し、「大きく美しい法案」でアメリカの財政赤字は急増すると指摘。さらには、「自分がいなければトランプは選挙に負けていた(中略)何て恩知らずなんだ」とも書いた。
トランプ氏は自分のソーシャルメディア「トゥルース・ソーシャル」で、マスク氏の「頭がおかしくなってしまった」と書き、「予算から何十億ドルも減らす一番簡単な方法は、イーロンへの政府補助金や契約を打ち切ることだ」として、マスク氏のさまざまな企業とアメリカ政府が結んでいる数十億ドル相当の業務委託契約を破棄する可能性を示した。
これに対してマスク氏は、「いよいよ本当の大型爆弾を落とす時だ。トランプはエプスティーン・ファイルに出てくる。それが、ファイルが公表されない本当の理由だ。いい一日を、DJT!」と書いた。「エプスティーン」とは、性的人身取引で起訴された米富豪ジェフリー・エプスティーン元被告(2019年に拘置所で死去)のことを指す。「DJT」はトランプ氏のフルネーム、「ドナルド・ジョン・トランプ」の意味。
熱烈にお互いを支えあっていた二人の関係が、いつかは冷めるだろうとは大方の予想だったものの、まさかこれほど早くにこれほど悪化するとは……と、サラ・スミスBBC北米編集長が報告する。









