イスラエルの空港付近にフーシ派のミサイル着弾、ネタニヤフ首相が報復を宣言 

道路に土砂が広がり砂ぼこりがたつ中を、黄色いジャケットを着た当局職員が歩いている。背後ではショベルカーなどが作業をしている。背景に、空港への方向を示す道路標識がある

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画像説明, ミサイルが着弾した空港近くの道路

イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相は4日、イエメンの反政府武装組織フーシ派によるミサイル攻撃を受け、報復措置を取る姿勢を示した。

ネタニヤフ首相はソーシャルメディアに投稿した動画の中で、「我々は過去にも攻撃した。我々は今後も攻撃する」と述べ、フーシ派に対する軍事行動を継続する姿勢を強調した。

当局によると、イランの支援を受けるフーシ派が発射したミサイルが4日朝、イスラエルのベン・グリオン空港の主要ターミナル付近に着弾した。

イスラエルのメディアは救急サービスの情報だとして、爆発のため4人が負傷し、さらに2人が避難中にけがをしたと報じた。いずれも重傷ではないという。

フーシ派はその後、イスラエルによるパレスチナ・ガザ地区での軍事作戦拡大に対抗する形で、イスラエルの空港を繰り返し攻撃し、「全面的な空爆封鎖」を実施すると発表した。

イスラエルのイスラエル・カッツ国防相はこの攻撃について、「我々を攻撃する者には、7倍の力で報復する」と述べた。

その後の声明でネタニヤフ首相は、「フーシ派による攻撃はイランに起因する」と述べ、フーシ派への攻撃だけでなく、イランに対しても「我々が選ぶ時と場所で」対応すると表明した。

インターネット上に投稿された未確認の映像には、テルアヴィヴ郊外にあるベン・グリオン空港近くの道路で、運転手たちが車を止めて身を隠す様子や、飛翔体が着弾して黒煙が立ち上る様子が確認できる。

同空港は一時的に運航を停止していたが、現在は再開されている。ただし、独ルフトハンザ航空、仏エールフランス、米デルタ航空を含む複数の大手航空会社が、4日の発着便をキャンセルした。

ミサイルの接近に伴い、イスラエル国内の複数地域で警報が作動した。同国空軍は、迎撃に失敗した原因について調査を進めていると発表した。

イスラエルのメディアは国防関係者の話として、イスラエルの弾道弾迎撃ミサイル「アロー」と、アメリカ製の「終末高高度防衛ミサイル(THAAD)」の両方の防空システムが、ミサイルの迎撃に失敗したと報じている。

イスラエル警察の幹部ヤイル・ヘツロニ氏は、ミサイルの衝撃でできたクレーターを報道陣に公開した。空港当局によると、ミサイルは第3ターミナルの駐車場に近い道路脇に着弾したという。

ヘツロニ氏は、「すぐ後ろに見えるのがその現場で、直径数十メートル、深さも数十メートルの穴が開いている」と述べた上で、大きな被害はなかったと付け加えた。

地元メディアによると、ネタニヤフ首相は4日中に、閣僚や国防関係者と会議を開き、対応を協議する予定だという。

フーシ派は、ガザ地区のイスラム組織ハマスとの連帯を示す形で、イスラエルに対するミサイル攻撃を繰り返している。ただし、イスラエルの高度な防空システムを突破するケースはまれだ。

フーシ派はまた、紅海で船舶に対する攻撃も続けており、これに対してアメリカは空爆作戦を主導している。この作戦にはイギリスも加わっている。