イスラエル、トランプ氏の和平案への合意を承認 ガザでの停戦と人質解放に関し

画像提供, EPA
イスラエル首相府は10日、イスラム組織ハマスとの間で合意した、パレスチナ・ガザでの停戦とイスラエル人の人質解放に関する和平案の「第1段階」の枠組みを承認したと発表した。
ベンヤミン・ネタニヤフ首相は閣議で、「重大な進展」だとし、アメリカのドナルド・トランプ大統領、スティーヴ・ウィトコフ中東担当特使、トランプ氏の義理の息子のジャレッド・クシュナー氏に謝意を表明した。ウィトコフ氏とクシュナー氏は閣議に出席した。
また、「政府はすべての人質を解放するための枠組みを承認した。生存者と死者の両方についてだ」とする声明を発表した。
イスラエル人の人質の解放について、トランプ氏は「月曜日(13日)か火曜日(14日)」に実現する見通しだとしている。
一方、イスラエル政府の合意枠組み承認を受け、ガザで停戦が実施されているのかは不明確だ。
イスラエルのギデオン・サール外相は先に、米FOXニュースの取材で、停戦はイスラエル政府の合意承認の「直後に」行われると話していた。
だが、パレスチナ情報センターは10日未明の時点で、ガザでの軍事活動は続いているとしている。ガザ西部アル・ナスル地区で発煙弾が発射されたり、ガザ市で航空機による攻撃がみられたりしているという。
イスラエルとイスラム組織ハマスが合意した和平案の第1段階には、停戦と人質解放のほか、イスラエルによるパレスチナ人の囚人数百人の解放や、ガザの一部からのイスラエル軍の撤退開始、ガザへの1日当たりトラック数百台分の支援物資の搬入に関する取り決めも含まれている。
首相府の報道官によると、イスラエル軍は閣議承認から24時間以内に停戦を実施し、その後、ガザ地区の約53%を掌握することになるラインまで撤退する。
合意では、それから72時間以内に、ハマスは生存しているとみられる人質20人全員を解放する。死亡したとされる人質28人の遺体も追って返還するが、どれだけ後になるかは明らかではない。
パレスチナの情報筋によると、イスラエルはその後、同国の刑務所で終身刑に服しているパレスチナ人囚人約250人と、ガザで拘束しているガザ出身者約1700人を解放する。
トランプ氏の案では、イスラエルは返還される人質1人の遺体につき、ガザ出身者15人の遺体を引き渡すことになっている。
戦争で荒廃したガザでは、停戦に向けた合意の知らせを受け、住民らが歓喜している。ハマス運営のガザ保健当局は、戦争開始以来、ガザでは6万7000人以上が殺害されたとしている。











