ガザで空爆、20人死亡と病院 イスラエルは兵士が撃たれたことへの対応と主張

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パレスチナ・ガザ地区で4日、イスラエル軍の空爆があり、子ども数人と救急隊員を含む少なくとも20人が殺され、約40人が負傷した。複数の病院が明らかにした。
イスラエル軍は、ガザ北部で兵士らに発砲して将校1人に重傷を負わせた「テロリストら」に対し、戦車と航空機で「正確な攻撃」を実施したとした。
同軍はまた、兵士らへの攻撃は、同軍の駐留範囲を区切る「イエローライン」の近くで起きたと主張。イスラム組織ハマスとの間で3カ月前に成立した停戦合意に対する「あからさまな違反」だとした。
これに対してハマスは、イスラエルが「私たちの人々に対する殺りくと侵略の継続を正当化するための薄っぺらな口実」として、今回の発砲事案を利用していると非難した。
ガザ北部ガザ市のアル・シファ病院は、子ども5人を含む13人の遺体を収容したと明らかにした。同市東部ザイトゥーン、トゥッファの両地区で避難家族のテントや家屋が攻撃され、死亡したという。
葬儀のために病院の中庭にいたアブ・モハメド・ハブーシュさんは、家族の就寝中に自宅が砲撃を受けたと、ロイター通信に説明。「子どもたちが殉教した。息子が殉教し、おいとめいも殉教した」、「私たちは全く無関係だ。私たちは平和を望んでいる」と話した。
一方、ガザ南部ハンユニス市のナセル病院は、同市南部キザン・ラシュワン地区でテントが空爆され、子ども1人を含む4人の遺体が運び込まれたと明らかにした。
病院関係者らによると、その後、同市西部の海沿いのアル・マワシ地区でも、子どもの姉妹2人と救急隊員が殺されたという。ロイター通信は、ハマスが運営する民間防衛隊の隊員の話として、同地区でテントへの空爆があり、救助に駆け付けた救急隊員が、同じ場所への2度目の空爆で殺害されたと伝えた。
パレスチナ赤新月社は、この救急隊員について、「ハンユニスで人道任務を遂行中に」殺害されたとした。また、医療従事者を保護する国際人道法への「重大な違反」だと、イスラエル軍を非難した。
赤十字国際委員会も、救急隊員が殺害されたことについて、「ガザで人道任務を遂行する初期対応車が命の危険に直面し続けることは容認できない」と強調した。

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イスラエル国防軍(IDF)は、アル・マワシ地区での攻撃について、ハマスの精鋭部隊ヌフバの小隊長を標的にしたものだったとした。この小隊長は、2023年10月7日にイスラエルのキブツ(農業共同体)ニル・オズへの攻撃を指揮した人物で、「今回の戦争を通して、死亡した人質の拘束に関わった可能性が高い」と、IDFは主張した。
そして、「IDFは、今回の空爆で医療スタッフを含む無関係の民間人数人が被害を受けたとの主張が出ていることは知っている。空爆の前と最中には、民間人の被害を軽減するための措置がとられた」と付け加えた。
イスラエルとハマスは、昨年10月10日の停戦発効のあと毎日のように、相手の違反行為を非難し合っている。
今月1日には、イスラエルによるガザ各地への空爆で30人以上が殺された。IDFは、ガザ南部ラファで、イエローラインを越えてトンネルから武装集団が出現したため、攻撃を実施したとした。
ハマスが運営するガザ保健当局は、停戦発効以降、イスラエルの攻撃によって少なくとも556人が殺害されたとしている。イスラエル軍は、同じ時期、パレスチナ側からの攻撃で兵士4人が殺されたとしている。
現在の戦争は、2023年10月7日にハマス主導の武装集団がイスラエル南部を襲撃し、約1200人を殺害、251人を人質に取ったことから起きた。
これを受けてイスラエルは、ガザで軍事作戦を開始した。ガザ保健当局は、この軍事作戦によるガザでの死者は7万1820人を超えているとしている。











