コーミー元FBI長官が投稿の写真、共和党はトランプ大統領への暴力扇動と非難

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アメリカ連邦捜査局(FBI)のジェイムズ・コーミー元長官が15日にインスタグラムに投稿した写真をめぐり、与党・共和党が、ドナルド・トランプ大統領に対する暴力を扇動するものだと非難し、シークレットサービス(大統領警護隊)が捜査する事態になっている。コーミー氏は写真を削除し、砂に貝殻を並べた写真に暴力的な意味があるなど知らなかったと説明している。
コーミー氏はロシアによる大統領選介入疑惑を捜査中だったトランプ政権第1期目にトランプ氏によってFBI長官の職をいきなり解かれた後、トランプ氏の大統領として資質を問題視厳しく批判し続けた。
コーミー元FBI長官はインスタグラムに、砂の上に貝殻で「8647」という数字が書かれた写真を投稿し、「ビーチを散歩中に見つけた、クールな感じで並んでいる貝殻」とキャプションを付けた。
ウェブスター辞典によると、「86」という数字は1930年代発の米俗語で「捨てる」「拒絶する」「売り切れ」「取り除く」などの意味を持つが、最近ではごくまれに「殺す」という意味でも使われることがあるという。
さらに、トランプ氏は第47代アメリカ合衆国大統領。
クリスティ・ノーム国土安全保障長官は、コーミー氏がこの投稿を通じてトランプ氏の暗殺を呼びかけたのだと主張した。コミー氏は、自分は暴力に反対すると述べている。

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シークレットサービスのアンソニー・グリエルミ報道官はソーシャルメディア「X」で、「警備対象者に対する潜在的な脅威とみなされるあらゆる事柄を、我々は徹底的に捜査する」、 「元FBI長官によるソーシャルメディアへの投稿は承知しており、このような表現を我々はきわめて深刻に受け止める。警備関連情報について、これ以上はコメントしない」と書いた。
コーミー氏はインスタグラムから写真を削除した後、「(貝殻は)政治的なメッセージなのだろうと推測した」と書いた。続けて、 「この数字を暴力と結びつける人がいるとは、全く知らなかった」と付け加えた。
そのうえでコーミー氏は、「そのようなことは全く思いつかなかったけれども、私はあらゆる種類の暴力に反対なので、投稿を削除した」と書いた。
トランプ大統領は昨年、2度の暗殺未遂事件を経験している。
現FBI長官のカシュ・パテル氏は「X」で、FBIは「元FBI長官ジェームズ・コミー氏がトランプ大統領に対して最近、ソーシャルメディアで投稿した内容を把握している」と書いた。
「我々はシークレットサービスおよびカラン長官と連絡を取り合っている。この件に関する主な管轄権はSS(シークレットサービス)にあり、我々FBIは必要な支援をすべて提供する」と、パテルFBI長官は書いた。
ノーム国土安全保障長官は「X」で「元FBI長官のジェームズ・コーミーがたった今、トランプ大統領の暗殺を呼びかけた」と書いた。
ノーム氏は、国土安全保障省とシークレットサービスがこの件を調べるとしている。
ホワイトハウスのダン・スカヴィーノ副首席補佐官は、トランプ大統領の現在の中東歴訪に言及し、コミー長官が「外国訪問中の大統領を暗殺するよう悪者やテロリストに懇願している」と「X」で非難した。
大統領の長男ドナルド・トランプ・ジュニア氏も「X」で反応し、「ジェームズ・コーミー氏がうちの父さんを殺すよう呼びかけている」と書いた。
コーミー氏は2013年から2017年までFBI長官を務めた。 波乱続きの在任中には、2016年大統領選挙の民主党候補だったヒラリー・クリントン氏の電子メールについて捜査し、選挙直前にも捜査について公表。また、2016年大統領選にロシアがトランプ氏を勝利させようと介入した疑惑を調べていた最中に、トランプ大統領に解任された。










