ミャンマーのミンスエ暫定大統領が死去、昨年から病気療養

白い長袖シャツを着たミンスエ氏が、背もたれが高い黒椅子に座っている。目の前の大きな机にはマイクが置かれ、ミンスエ氏は資料を広げ、右手にペンを持っている

画像提供, Office of the Commander-in-Chief of Defence Services

画像説明, ミャンマーのミンスエ暫定大統領は神経疾患を患っていたと、軍事政権は説明している

ミャンマーで2021年の軍事クーデター後に暫定大統領に就任したミンスエ氏が7日、死去した。ミャンマー軍指導部が同日発表した。74歳だった。

同氏は健康状態の悪化により、1年以上にわたり病気療養中だった。

2024年7月以降、ミャンマー国軍トップのミンアウンフライン総司令官が、ミンスエ氏の儀礼的な職務を代行していた。

国軍は2021年2月に、アウンサンスーチー氏が率いていた民選政権を軍事クーデーターで転覆させた。その後、ミンスエ氏が暫定大統領に任命された。

ミンスエ氏は7日午前8時28分に、首都ネピドーの病院で「神経変性疾患および関連する神経障害」のため死去したと、軍事政権は発表した。

軍によると、国葬が予定されているという。

ミンスエ氏は暫定大統領として、国家非常事態宣言の期限延長を複数回承認した。

国営英字紙グローバル・ニュー・ライト・オブ・ミャンマーは6日、ミンスエ氏が「体重減少や食欲不振、発熱、認知機能の低下」に見舞われ、「重篤な状態」にあると報じていた。

軍の声明によると、同氏には2023年初頭から「運動機能や栄養摂取能力の低下」がみられるようになった。

2024年4月にはシンガポールで治療を受け、同年7月に正式に療養に入ったという。

ミャンマーでは2021年のクーデター以降、国軍と少数民族武装勢力との間で内戦状態が続いている。

ミンアウンフライン氏は今年3月、今年12月または2026年1月に総選挙を実施すると発表した。選挙が行われるのは、軍が政権を掌握して以来初めて。

しかし、選挙をめぐっては、代理政党を通じて軍事政権の権力を維持することを目的とした、みせかけの選挙だとの批判が上がっている。

軍事政権は先週、国家非常事態宣言を解除し、選挙に向けて暫定政府に権力を移譲した。

ただし、ミンアウンフライン氏は依然として暫定大統領および軍総司令官の地位にとどまり、国の指導部を事実上、支配し続けている。