ファッションデザイナーのヴァレンティノ・ガラヴァーニさん死去 93歳

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世界的なファッションブランド「ヴァレンティノ」を立ち上げたイタリアのファッションデザイナー、ヴァレンティノ・ガラヴァーニ氏が19日、ローマの自宅で死去した。93歳だった。同氏の財団がソーシャルメディアで発表した。
「ヴァレンティノ」とファーストネームで広く知られたヴァレンティノ氏は、20世紀のファッション界で多大な影響力を発揮した。その作品は、エリザベス・テイラー、ナンシー・レーガン、シャロン・ストーン、ジュリア・ロバーツ、グウィネス・パルトロウ各氏といった多くの著名人や芸能人に愛好された。
1960年にファッションハウス「ヴァレンティノ」を共同設立し、ジョルジオ・アルマーニ氏やカール・ラガーフェルド氏などと並んでファッション業界の頂点に達した。
ヴァレンティノ・ガラヴァーニ&ジャンカルロ・ジャメッティ財団はインスタグラムに投稿した声明で、「彼はローマの自宅で、家族の愛に包まれて安らかに息を引き取った」と明らかにした。
財団によると、ヴァレンティノ氏は1月21日から22日にかけて、財団と「ヴァレンティノ」が本拠地とするローマのミニャネッリ広場に安置される予定だという。
葬儀はその翌日、市内のサンタ・マリア・デリ・アンジェリ・エ・デイ・マルティーリ大聖堂で執り行われるという。
ファッションブランド「ヴァレンティノ」は公式サイトの一番上に、「私は美を愛している。それは私のせいではない」という創業者の言葉と共に、「ミスター・ヴァレンティノ、ありがとうございます。あなたのユニークなスタイルと生来のエレガンスは、永遠です」と追悼した。

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1932年5月にイタリア・ロンバルディアで生まれたヴァレンティノ氏は、ぜいたくで豪華な作風で知られた。
17歳でパリへ移住。パリ・クチュール組合学校で学んだ後、ジャック・ファット、バレンシアガ、ジャン・デッセ、ギ・ラロッシュ各氏などのデザイナーのもとで働いた。
スペイン旅行に着想を得た「ヴァレンティノ・レッド」を使い、1959年に「フィエスタ・ドレス」を発表すると、「ヴァレンティノ」は一躍有名となった。
「赤」はブランドにとって非常に重要な色となり、ヴァレンティノ氏による2008年の最後のコレクションでは、フィナーレでモデル全員が赤いドレスを着て登場した。

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ヴァレンティノ氏は、2013年6月にスウェーデンのマデレーン王女が実業家クリストファー・オニール氏と結婚した際、ウェディングドレスをデザインした。
2023年12月には、ロンドンのロイヤル・アルバート・ホールで開催されたブリティッシュ・ファッション・アワードで、特別功労賞を授与された。

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英ファッション誌ヴォーグのアレクサンドラ・シュルマン元編集長は、BBCラジオに対し、ヴァレンティノ氏のすべてが「華やかなぜいたくの象徴だった」と話した。
その訃報は「とても悲しい知らせだ」として、「現代ファッション界の偉大なデザイナーの最後の一人だった」とシュルマン氏はしのんだ。
「ファッションデザイナーとはこうあって欲しいと、世間が求めるものを、彼は体現していた。それが最大の功績だったと思う」とも、元編集長は話した。
「自分がファッションの最先端にいるかどうか、誰よりも先駆的なデザイナーかどうか、そういうことを彼はあまり気にしていなかった。ただ美しい服を作りたいと願って、実際そうしていた」
「著名人の顧客はとても長いこと、彼の服を着続けた。早い時点で顧客になったジャクリーン・ケネディは、喪中にヴァレンティノを着ていた」
シュルマン氏は、過去15年にわたりヴァレンティノ氏のデザインを愛好してきたハリウッド・スターとして、パルトロウ、ニコール・キッドマン、ジェニファー・ロペス各氏の名を挙げた。
「レッドカーペットがこれほど重要になったのは、彼にとって追い風だった。彼の服はまさにそのためにあるものだった」とも、シュルマン氏は述べた。
「オフィスに行くためにさっと羽織るようなものではなく、本当に素晴らしく華やかなドレスだった」











