国王になったら君主制に変化をもたらす……ウィリアム英皇太子がインタビューで発言

ウィンザー城の中で皇太子とレヴィ氏が立ち話をしている

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画像説明, 英王室ウィリアム皇太子(右)は俳優ユージン・レヴィ氏のインタビューに応じた

ダニエラ・ラルフ王室担当編集委員

イギリス王室のウェールズ公ウィリアム皇太子がテレビのインタビューで、自分が国王になったら王室と君主制に変化をもたらすと表明した。皇太子がこれほどオープンに思いを語ったことはかつてなかったと、王室関係者らは話している。

皇太子は、アップルTV+(プラス)の番組「ザ・リラクタント・トラベラー」で、俳優ユージン・レヴィ氏と対談した。

レヴィ氏はウィリアム皇太子に、将来、国王となった時の役割について尋ねた。皇太子の答えは、その考えを明らかにする内容だった。

皇太子は、「変化が私の課題だと言っていいと思う」と述べ、こう続けた。「よい方向への変化を私は受け入れるし、その変化を楽しむ。それを恐れないし、一定の変化を実現できると思うとわくわくする。過度に急進的なものではなく、必要だと私が考えている変化だ」。

ウィンザー城内の広い廊下で、赤じゅうたんに立って、レヴィ氏とウィリアム皇太子が話をしている。二人ともカジュアルなジャケットとシャツにセーターを着ている。壁には彫像や彫刻の入った暖炉、王族の紋章などが並ぶ

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画像説明, ユージン・レヴィ氏(左)はウィリアム皇太子にウィンザー城を案内された

ウィリアム皇太子は今回のインタビューで、ウィンザー城をレヴィ氏に案内した。

皇太子は、城の敷地内の移動に使っているという電動スクーターに乗り、レヴィ氏を出迎えた。

皇太子は、ドタバタコメディの青春映画「アメリカン・パイ」シリーズのファンだったと、レヴィー氏に伝えた。レヴィー氏は映画で、辛抱強い父親役を演じた、

ウィンザー城内の壮大な部屋をいくつか案内した皇太子は、自分自身の家族の歴史について語った。

「気をつけないと、歴史は本当に重いものになって、自分を縛るいかりになってしまう。それによって息ができなくなり、過剰に束縛されてしまう」、「今ここで、今のこの時を生きることが大切だと思う」と、皇太子は話した。

皇太子はまた、伝統の重要性を強調しつつ、王室と君主制を有意義なものとして維持するため、問いかけを続けることも恐れないと話した。

「伝統に目を向けていると、疑問が湧いてくる。それは今も目的にかなっているのか? 今でも正しいことなのか? 私たちは今も、最大限の影響力を持てているのか?」

「私はいろいろなことについて疑問を投げかけるのが好きで、私が本当に言おうとしているのはそういうことだと思う」

ウィリアム皇太子の家族5人がバルコニーに立って、前方上空を見ている

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画像説明, 5月の欧州戦勝80年記念式典で、航空機の儀礼飛行を見るウィリアム皇太子(左)と家族

ウィリアム皇太子とレヴィ氏は、皇太子一家の犬オーラと城の周りを散歩した。

二人は、家族、子ども、メディアの侵害、英サッカークラブ「アストン・ヴィラ」のファンでいるとはどういうことかについて話した。

そして、父親と妻がともにがん治療に取り組んでいるという状態が、皇太子にとってどう厳しいものだったかも、繰り返し話題となった。

「家族に関することには、かなり参ってしまう。家族をめぐる心配やストレス。そうしたことには、本当にかなり参ってしまう」

皇太子はレヴィ氏を、ウィンザー城近くのパブ「トゥー・ブリュワーズ」に連れ出した。

レヴィ氏はギネス(ビール)を、皇太子は甘いシードルを、それぞれ注文した。

気楽な環境で、皇太子はリラックスしているように見えた。家族のことや、自分の子どもたちが母親の具合の悪い時にどうしたのかを話した時は、特にゆったりした様子だった。

「子供たちには、あの子たちに必要な安心と安全を与えるよう心がけている」と皇太子はレヴィ氏に話した。

「うちはとてもオープンな家族なので、気になることや困ったことはいろいろ話す。ただ、それが何にどう影響するかは予想しきれない」

「だから、お互いを支え合って、子どもたちには、すべて大丈夫だと安心させることが大切だ」

パブの席で皇太子とレヴィ氏が斜めの位置に座り、飲み物を前に笑顔を見せている

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画像説明, 二人はウィンザー城の近所のパブも訪れた

今回のインタビューは、ハリー王子との関係は取り上げなかった。

それでもウィリアム皇太子は、父親と母親が極度の注目を浴びる中で王室の一員として育った経験について聞かれた時、弟に触れた。

「ハリーと私が育った当時の慣習の中には、もうあれに逆戻りしないでほしいと思うものがいくつかある。あの状況に戻らないよう、できる限りのことをしていく」

レヴィ氏はBBCの取材に対し、インタビューでの皇太子の率直さに驚いたと話した。

「私にすれば、ただの会話だった。スクープだなんて考えてもいなかった」

「(皇太子は)自分が考えていることを私に話したし、お互い少しばかりやりとりもできた。私にとってはまったく超現実的な日だった」

皇太子とレヴィ氏がそれぞれのグラスを空にし、一緒に一日を終えようとしたとき、皇太子は、息子が誇りに思うような世界を作りたいと言った。

「人生は私たちに試練を与えるものでもある。実際、厳しい思いをすることがあるのも確かだ。それを乗り越えることで、私たちは自分らしさを手に入れる」

「妻と父をとても誇りに思っている。去年あれだけのことに直面して、乗り越えた。子どもたちも見事にやってくれた」