インド・デリーの世界遺産近くで車両が爆発、少なくとも8人死亡
ダグ・フォークナー記者、ヴィカス・パンデイ・インド編集長
インドの首都デリーで10日、世界文化遺産に登録されているラールキラー(赤い城)近くで車両が爆発し、少なくとも8人が死亡した。さらに多くの負傷者が出ているという。
デリー市警のサンジャイ・ティヤギ報道官はBBCに対し、死者数を認めたうえで、さらに20人が負傷したと述べた。報道官は、警察は爆発の原因を調べており、「あらゆる可能性を探っている」とも話した。
デリー市警のサティシュ・ゴルチャ本部長は記者団に対し、事件は現地時間の午後6時52分頃に発生したと説明。低速で走行していた車両が赤信号で停止した後に爆発し、周辺の車両に損傷を与えたという。
ティヤギ報道官はBBCに対し、爆発は現代自動車の「i20」内で発生したと述べた。この車両は走行中で、3人が乗っていたという。
デリーでの爆発を受け、インドの金融中心地ムンバイは厳戒態勢に置かれた。デリーと隣接するウッタルプラデシュ州でも同様の措置が取られている。
爆発は、デリーの観光名所となっているラールキラーに近い地下鉄駅付近で発生した。
17世紀に建設されたムガル帝国時代のこの要塞には、毎日数千人の観光客が訪れている。インドの首相が毎年、独立記念日の演説を行う場所としても知られている。

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インドのナレンドラ・モディ首相は、爆発で家族を失った人々に哀悼の意を表した。
野党指導者のラフル・ガンディー氏は声明の中で、「極めて胸が痛む知らせだ」と述べた。
アミット・シャー内相は、国家保安警備隊および国家捜査局のチームが、法医学の専門家と共に爆発について調べていると述べた。
「我々はあらゆる可能性を探っており、すべての可能性を考慮した上で徹底的な調査を実施する。すべての選択肢を直ちに調査し、その結果を国民に公表する」
シャー内相はこの日、爆発現場と近隣の病院を訪問した。そのうえで、11日朝にも関係者による会議が開催されると明らかにした。
ウッタル・プラデシュ州の警察幹部アミターブ・ヤシュ氏は、デリーで発生した爆発を受けて、同州の「宗教的に敏感な場所、脆弱(ぜいじゃく)な地区、国境地域」で警備が強化されたと明らかにした。
ウッタル・プラデシュ州にはタージ・マハルなどの著名な観光地があるほか、人口密度の高い州として知られている。

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爆発が発生した現場にいた地元の実業家ヴェール・シンディ氏は、現場では複数の遺体と車両が炎に包まれていたと話した。
「自分が見たものに、完全に打ちのめされている」とシンディ氏はBBCに語った。「車両に閉じ込められた人たちを、私たちは助け出そうとした」とも述べた。
別の目撃者は、爆発音を聞いた時、現場から数百メートルしか離れていなかったとして、「すべてが数秒間止まったように感じた後、大勢が四方八方に走り出した」とBBCに話した。
この人は現場には近づかなかったものの、炎上する車の部品や、負傷者を助けようとする地元住民の姿を目にしたという。
爆発現場には、ウッタル・プラデシュ州の対テロ特殊部隊、国家保安警備隊、中央予備警察隊が展開しており、厳重な警備体制が敷かれている。武装した警察官らが現場に向かって移動する様子も確認されている。
(追加取材:シャーロット・スカー記者、ディルナワズ・パシャ記者)






