キャサリン英皇太子妃が手術入院、数カ月療養 チャールズ国王も前立腺肥大の治療へ
ショーン・コクラン王室担当編集委員、ショーン・セッドン、BBCニュース

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イギリス王室は17日、キャサリン英皇太子妃が腹部の手術を受け、公務を数カ月休むと発表した。手術の内容は明らかにされていないが、がん関連ではないと説明している。
王室はその後、国王チャールズ3世が来週、前立腺疾患の治療を受けると発表した。
王室の主要メンバーの健康状態の詳細は、通常、厳しく秘匿(ひとく)され、限られた状況でしか発表されない。そのため、同じ日に2件の発表があったことは驚きを持って受け止められた。
イースター後まで療養
皇太子夫妻の公務を取りまとめるケンジントン宮殿はこの日の午後2時ごろ、皇太子妃が16日にロンドン中心部の私立病院に入院し、手術を受けたと説明した。
順調に回復しているとみられるが、最長で2週間、入院するという。3月31日の復活祭(イースター)の後まで、回復に努めるため公の場から離れるとみられている。
回復期間の長さや声明の語調から、皇太子妃の容体が深刻なことは明らかだ。しかしケンジントン宮殿は、手術は予定されていたもので、成功したと強調している。
声明では、皇太子妃の医療上のプライバシーを尊重するよう呼びかけたうえで、「皇太子妃は、子供たちのためにできる限り平常を保ちたいという願いを、人々が理解してくれることを望んでいる」とした。
ウィリアム皇太子も、皇太子妃やジョージ王子(10)、シャーロット王女(8)、ルイ王子(5)と過ごすため、今後数週間は公務を休むという。

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ケンジントン宮殿の発表から90分もたたないうちに、国王夫妻の公務を管理するバッキンガム宮殿は、チャールズ国王が来週、前立腺肥大の「矯正治療」を受ける必要があると発表した。
この症状は高齢の男性によく見られるもので、がんではない。国王は昨年11月に75歳になった。
治療の内容は明らかになっていないが、バッキンガム宮殿は、「療養のため公務は延期される」と述べた。
今回の治療は、君主が重病にかかった場合の憲法上のメカニズムを発動させるほどの内容ではない。
発動されれば、「臨時摂政」が君主の代役を務め、公文書への署名などの職務を遂行することができるが、バッキンガム宮殿は今回、その必要はないと述べている。
チャールズ国王はカミラ王妃と共にバルモラル宮殿近くの私邸に滞在しており、情報筋によると「心身ともに良い状態」だという。
キャサリン皇太子妃とチャールズ国王の発表が重なったのは、国王が18日と19日に公務を予定していたからだとみられている。この公務は、医師のアドバイスにより中止となった。
新たな開放性か
王族の健康問題はこれまで、厳しく秘匿されていただけに、今回の2件の発表は、王室の開放性が大きく増したと受け止められている。
チャールズ国王については、前立腺治療の経験を明らかにすることで、この疾患への注目や、検査の奨励を支援しようという考えがあるとみられる。
キャサリン皇太子妃については、手術の詳細は明らかになっていないものの、病気ががん関連ではないことや、緊急手術ではなかったこと、回復にどれくらいの期間がかかるかなど、これまでに比べて宮殿から提供された情報は多い。
一方で、国王と皇太子妃が予定されていた公務をキャンセルし始めれば、疑問が生じるのは必至だ。今回のような率直さの大半は、報道に先んじるために必要だったのかもしれない。
春には、皇太子夫妻が海外訪問するという話もあり、それを確認する圧力もあっただろう。
健康問題が明らかになった今、王室は、国王と皇太子夫妻が一時的に公務を行わない理由について、もう少し理解を深めてほしいと願っていることだろう。







