ガザ市の病院近くで爆発、13人死亡とハマス発表

画像提供, Reuters
パレスチナ自治区ガザ地区を実効支配するイスラム組織ハマスが運営するガザ地区の保健省は3日、北部ガザ市のアル・シファ病院の外で爆発があり、少なくとも13人が亡くなったと発表した。
BBCヴェリファイ(検証チーム)は、病院の外に横たわる重傷者や、死者と思われる人々が映った映像を検証・確認した。
イスラエル国防軍(IDF)は、ハマスが作戦に使用していたとして、救急車を攻撃したことを認めている。一方で、空爆の場所については言及しなかった。
声明でIDFは、「IDFの航空機が、ハマスのテロリスト集団が使用していると確認された救急車を、戦闘地域内のハマスの陣地近くで攻撃した」と説明。
IDFは、大勢のハマス戦闘員を殺害したと述べるとともに、ハマスが救急車で戦闘員や兵器を移送していたと非難した。しかし、この主張に関する証拠は示さなかった。
「この地域は戦場だと強調している。市民は安全のために南へ避難するよう、繰り返し警告されている」と、声明は付け加えている。
一方のハマスは声明で、アル・シファ病院から南部ラファへ「負傷者を運んでいた救急車の列」を、イスラエル軍が標的にしたと述べた。
エジプトの保健省は、この日に同国の病院で手当てを受けるために避難する予定だったパレスチナ人は当初28人だったが、アル・シファ病院での「出来事」によって17人になったと発表した。
世界保健機関(WHO)のテドロス・アダノム・ゲブレイエスス事務局長は、病院での爆発に「非常にショックを受けている」と語った。
「患者や医療従事者、医療施設、そして救急車はいつ、いかなる時でも守られるべきだと、我々は繰り返し強調する。ただちに停戦を。#標的ではない」と、テドロス事務局長はソーシャルメディアに投稿した。
「手や脚を失っている人がいた」
BBCヴェリファイは、この爆発に関して3本の映像を調査。うち1本はとても生々しいものだった。調査の結果、これらの映像はアル・シファ病院の外で撮影されたもので、3日午後にインターネットにアップロードされたことが判明した。
映像の一つには、車の横で、道路の血だまりに横たわる人々が映っていた。重傷を負っている人や、動いていない人もいた。
BBCがこれまでに見た映像にはクレーターは映っておらず、破片なども見当たらない。救急車のフロント部分が破壊されており、道路にあるいくつかの車の窓ガラスが割れている。
パレスチナ人映画監督、ビサン・オワダ氏は、攻撃が起きた際に近くにいた。
「手や脚を失っている人がいた。みんなで負傷者を運び出そうとしていた」と、オワダ氏はBBCに話した。「みんな泣きながら、お互いを見つけようとしていた」。
アル・シファ病院には患者だけでなく、イスラエルの空爆から逃れようと数千人が避難している。
イスラエル軍は、ハマスは主要な司令部を病院の地下に置いていると主張している。
ハマスは10月7日にイスラエル南部を襲撃し、1400人を殺害したほか、240人余りを人質として連れ去った。イスラエルはこれを受けて報復攻撃を開始。地上での作戦も始まり、2日には北部のガザ市を包囲したと発表した。
イスラエルはガザ地区の市民数十万人に対し、ガザ市を離れて南部へ退避するよう勧告している。しかし、南部でもイスラエル軍の空爆が続き、過密状態になっていることから、ガザ北部の自宅に戻る人々もいる。
ハマスが運営するガザ地区の保健省は、イスラエルの報復攻撃でこれまでに9000人が以上が殺されたとしている。










