新型iPhoneを発表、充電端子が変更 環境への取り組みも
ダニエル・トーマス、ビジネス記者、BBCニュース

画像提供, Apple
米アップルは12日夜、毎年恒例の新製品発表会を開き、新型iPhoneなどを披露した。来週に発売予定の「iPhone 15」では、充電ケーブルの接続端子を初めて、独自の「ライトニング」から「USBタイプC」に切り替えた。
iPhoneでは2012年以来、ライトニング端子のケーブルが採用されていたが、USBタイプCに変更するとの憶測が流れていた。
欧州連合(EU)は、消費者の費用負担と廃棄物を減らすためとして、携帯電話メーカーに2024年12月までに充電用の接続端子を共通化するよう、法律で義務付けている。
最新のiPadなど、アップルのほとんどの新製品はすでにUSBタイプCを採用している。だが同社は、EUのルールに反対を表明していた。
しかしアップルは今回、「全世界的に受け入れられている基準」としてUSBタイプCを使うことになったと説明した。
また、ワイヤレスイヤホン「Air Pods Pro」や有線ヘッドホン「EarPods」の新バージョンでも、USBタイプCの端子が使えるようになるという。

一方で、充電ケーブルの端子変更は、ケーブル廃棄の増加につながると警告する声もある。
これを受けてか、アップルはスマートウォッチ「Apple Watch」の新バージョンが、同社初のカーボンニュートラル製品にすると発表。新製品に関する一連の環境宣言を行った。
アップルは、2030年までに全ての同社製品をカーボンニュートラルにするとしている。
また、新しいApple WatchやiPhoneの充電池やその他の部品に使用されるリサイクル素材の量も増やすほか、今後はアクセサリー製品に皮革を使用しないことを明らかにした。
しかし一部の専門家は、消費者が従来品と大差のない端末に高い金額を支払う用意があるかどうか疑問視している。
あるアナリストは、今年のアップル製品には「見出しを飾る」アップデートがなく、一部の人々を失望させるだろうと述べた。
アップルの株価はこの日、小幅に下落した。同社株は先週、中国政府が政府関係者のiPhone使用を禁止したとの報道を受けて急落しており、反転させることはできなかった。
また、中国の華為技術(ファーウェイ)が国内でスマートフォンの新シリーズを発表したことが投資家の不安をあおった。
世界のスマートフォン市場は、総出荷台数が2億9450万台から2023年第2四半期には2億6800万台へと減少するなど低迷している。
だが調査会社カウンターポイント・リサーチによると、アップルの出荷台数は主要スマートフォンメーカーの中では最も落ち込みが少なく、4650万台から4530万台への減少にとどまっている。





