モロッコ地震の死者、2000人超す 1400人以上が重傷
北アフリカのモロッコ中部で8日夜に強い地震があり、マラケシュ市内と周辺で9日までに確認された死者は2000人以上に上っている。内務省によると、重傷者は1400人以上。
米地質調査所(USGS)によると、地震は現地時間午後11時11分に発生。強さはマグニチュード(M)6.8。震源はマラケシュの南西約71キロにあるアトラス山脈の山中で、深さは26.3キロだった。
マラケシュが激しく揺れたほか、約350キロ離れた首都ラバトや、カサブランカやアガディルなどでも揺れが感じられた。
内務省によると、マラケシュの南隣で山岳地帯が広がるアルハウズ州の死者数が最も多く、続いてタルーダント州でも大勢が死亡した。
山間部では複数の村で、泥れんがと石と材木でできた素朴な住宅の多くが崩壊した恐れがあるが、山間部での被害状況の把握には時間がかかる見通し。
現地入りしているBBCのニック・ビーク記者は、被災した山間部の村の一つで18人の遺体が発見され、高齢の女性が声を上げて泣いている様子を報告。住民の多くは余震を恐れて夜を屋外で過ごしているという。食料や水の不足が深刻化しているものの、落石やがれきなどで山中の道路が寸断され、こうした山間部の被災地に救援部隊はなかなかたどりつけずにいると、記者は述べた。

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マラケシュの旧市街は世界文化遺産に登録され、観光客が多く集まる場所。住民の多くは余震を警戒して9日夜も、屋外で過ごしている。
モロッコで起きた地震としては、1960年に南西部アガディールを襲ったM5.8の揺れで1万2000人以上が死亡して以来の被害となっている。モロッコでこれほどの激しい地震が最後に起きたのは、100年以上前という。


国王モハメッド6世は、3日間の全国的な服喪を宣言。国内の公共の建物では追悼の半旗が掲げられるという。
国王はそのほか、被災者にシェルターや食料をはじめとする支援の提供を指示し、軍隊も救援作業に参加するよう命令した。
被災者支援のため、国内では献血の動きが広がっている。

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国連のほかスペイン、フランス、イスラエルなど複数の国が、支援提供の用意を示している。隣国アルジェリアとモロッコは近年、対立関係が続いていたものの、アルジェリアは人道支援の飛行機がモロッコに出入りできるよう、自国の領空内の飛行を認めた。

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マラケシュに住むフーダ・ウータサフさんは、ジェマア・エル・フナ広場を歩いていた最中に地面が揺れ始めるのに気付いたとAFP通信に話した。
「身内では少なくとも10人が死んでしまった(中略)まったく信じられない。たった2日前に一緒にいたのに」と、ウータサフさんは悲しんだ。
ジェマア・エル・フナ広場ではモスク(イスラム寺院)の塔が崩れ落ちた。マラケシュの旧市街では張り巡らされた数々の細い路地が、がれきだらけになった。

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山間のアスニ村に住むモンタシル・イトリさんはロイター通信に、「隣近所の人たちが、がれきの下に埋まっている。この村のあらゆる手段を使って、大勢が助けようとしている」と話した。

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