ウクライナ北部都市の中心部にミサイル攻撃、6歳少女ら7人死亡144人負傷と

画像提供, Reuters
ウクライナ北部の都市チェルニヒウ中心部で19日午前、ロシア軍によるミサイル攻撃があり、6歳の少女ら7人が死亡したと、ウクライナ当局が明らかにした。
警察によると、市内の劇場とその周辺がミサイル攻撃の被害に遭い、子供15人を含む144人が負傷。少なくとも25人が入院した。
死傷者には、教会で正教会の祝日を祝っていた人々も含まれるという。
市内の中央広場や大学の建物も被害を受けた。
国連は「凶悪な」攻撃だと指摘。ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は、「テロ攻撃」に対してウクライナ兵が断固として対応すると誓った。
ロシア政府はまだコメントを出していない。
チェルニヒウは、ウクライナのベラルーシとの国境の南約50キロに位置する。昨年2月にロシアによる全面侵攻が始まってから数カ月間は、ロシア軍に包囲された。
劇場での「軍事イベントが標的」
ロシア軍のミサイルは、チェルニヒウ中心部にその威容を示していた劇場を直撃した。隣接する建物の屋根からタイルが吹き飛び、100メートル離れた場所では火災が発生した。
劇場では当時、ドローン製造業者の集会が行われていたと、チェルニヒウのオレクサンドル・ロマコ市長代理はBBCに述べた。
「ロシアの狙いは劇場で開かれていた軍事イベントで、そのイベントが標的だったらしい」
「しかし、ミサイルを発射したロシア人も、民間人が暮らす都市を、真昼間にミサイルで攻撃するよう命じたロシア人も、ほとんどの被害者は民間人になると承知していたはずだ」
「民間人に対する戦争犯罪だ。ほかに解釈のしようがない。またしても、ロシアによる戦争犯罪が起きた」
イホル・クリメンコ内相はその後、劇場にいた人々は全員、シェルターにたどり着いたと述べた。
「犠牲者の大半は、ロケット砲が着弾した時に車内にいたり、道路を横断していた。教会から帰宅する途中の人もいた」
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子供連れなどでにぎわうエリア
チェルニヒウ市中心部は、特に週末に、散歩をする人々でにぎわう人気のエリアだと、地元の人々はBBCに語った。
劇場の向かいにあるレストランのマネージャー、アンナ・ザレバさんは、店のスタッフは当時、忙しい一日に向けて準備を進めていたところだったと話した。
ザレバさんは「何事かと、外に飛び出した」という。「12歳の少女が2人いて、たくさんの血が流れていた。少女の1人は足にひどいけがを負っていた。もう1人は悲鳴をあげていた」。
「私たちは止血帯を巻いて救急車を待った。到着するまでかなり時間がかかったけど、車を止めてくれた男性がいて、少女を病院につれて行くことができた」
現場には、負傷者を助けるために、店のスタッフが医療キットや毛布を持って駆けつけたという。
「この辺りはいつも、子供連れやベビーカーを押す人が大勢歩いている。レストランやカフェもたくさんある」
「こんな一日になるとは思いもしなかった」
「苦痛と喪失の日」
ゼレンスキー大統領は、ロシアが「平凡な土曜日」を「苦痛と喪失の日」に変えてしまったと述べた。
19日夜のビデオ演説では、ソフィアという名前の少女がロシア軍の攻撃で死亡したと明らかにした。
国連はこの攻撃に「非常に動揺している」とした。
「多くのウクライナ人にとって宗教的な日で、そのお祝いのために教会へ向かう人もいた。散歩に出かける人もいた。そのような朝に、大都市の大きい広場を攻撃するなど、凶悪な行為だ」と、 国連のウクライナ人道支援調整官、デニス・ブラウン氏は声明で述べた。
そして、「民間人や民間施設に対する攻撃は、国際人道法で固く禁じられている」、「これは止めなければならない」と強調した。
チェルニヒウで3日間の喪に服すことが発表された。

ロシア北西部の軍用飛行場にドローン攻撃
こうした中、ロシア政府は19日、ロシア北西部ノヴゴロド州の軍用飛行場でウクライナによるドローン(無人機)攻撃があったと主張した。火災が起きたものの、すぐに消し止められたとした。
航空機1機が損傷したが、死傷者は出ていないとしている。この攻撃について、ウクライナ側はコメントしていない。
ウクライナ空軍は一晩で、ロシア軍が発射したイラン製ドローン「シャヘド」17機のうち15機を撃墜したと発表した。












