イタリア沖で移民船が沈没、41人が死亡か

画像提供, Sea-Watch
イタリアのランペドゥーサ島沖で移民を乗せた小型船が沈没し、41人が死亡した。現地メディアが9日、報じた。
生き延びた4人は救助隊員に対し、チュニジアのスファックスからイタリアに向かう小型船に乗っていたと話した。
この4人はコートジボワールとギニア出身で、9日にランペドゥーサ島にたどりついた。
北アフリカから欧州を目指す船の事故では、今年これまでに1800人以上が亡くなっている。
現地検察のサルヴァトーレ・ヴェッラ検察官は、沈没事故に関する捜査を開始したと述べた。
生存者は13歳の少年と男性2人、女性1人の4人。救助隊員に対し、船には子供を含む45人が乗っていたと語った。
全長7メートルほどの船は3日にスファックスを出発したものの、数時間後に大波に飲まれて沈没したという。救命胴衣を着ていたのはわずか15人だったというが、それらの人々も全員は助からなかった。
イタリアの赤十字社とドイツの慈善団体「シー・ウォッチ」によると、4人は浮き輪と救命胴衣によって助かった後、空のボートを見つけ、救助されるまで数日漂流したという。
4人は疲労とショックの中でランペドゥーサ島に到着したが、診察を担当したアドリアン・キアラモンテ医師によると、4人とも軽傷しか負っていないという。
イタリアの沿岸警備隊は、6日にこの海域で3件の沈没事故があったと報告しているが、4人の乗っていた小型船がそれに該当するかは不明だ。
国際移住機関(IOM)のフラヴィオ・ディ・ジャコモ報道官はAFP通信に対し、こうした移民が生き残るチャンスはほとんどないと述べた。
「サハラ以南から来てチュニジアから出発する移民は、低コストの鉄製のボートに乗せられるが、20~30時間の航行で破損する。このような海では、ボートは簡単に転覆する」


チュニジア当局は、ランペドゥーサ島から80キロ離れたスファックスは、欧州での安全でより良い生活を求める移民の玄関口になっていると述べた。
イタリアの哨戒艇や慈善団体は先に、ランペドゥーサ島に到着した移民2000人を救助したばかり。
チュニジアではここ数カ月、黒人に対する差別が高まっており、ボートでの出国も増えているという。
国連の統計では、2014年以降に1万7000人以上が地中海中部で死んだり行方不明になったりしており、世界で最も危険な移民経路となっている。
欧州連合(EU)は7月、チュニジアと「イレギュラーな」移民を抑えるための協定を結び、1180万ドル(約17億円)の拠出を約束した。
この資金は密入国の阻止や国境警備の強化、移民の送還などに充てられる予定。
イタリアの極右政権は、移民を救助した船をランペドゥーサ島やシチリア島ではなく、より遠くの港に停泊させる政策を採用している。
入国者を全国に分散させるためとしているが、NGOによると、この政策は難破船の多い地域をパトロールする時間を減らすものだという。








