プーチン大統領、ウクライナの占領地ヘルソン州を視察=ロシア政府

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ロシア政府は18日、ウラジーミル・プーチン大統領がウクライナ南部ヘルソン州の占領地域を視察したと発表した。視察は17日だったとされるが、矛盾する情報もある。
プーチン氏は司令官らの報告を聞くため、軍会議に出席したとされている。また、東部ルハンスクも訪れたとみられている。
プーチン氏は3月に、やはり占領下にあるマリウポリを訪れている。しかしこうした訪問を行うことはめずらしい。
ロシア政府は、こうした訪問は「事前に準備されたものではない」としている。
ヘルソン訪問の日付について、ドミトリー・ペスコフ大統領報道官は17日とした。しかし、大統領府のサイトで公開された訪問時の動画の中でプーチン氏は、イースター(復活祭)の祝日が「近づいている」と述べている。ロシア正教会のイースターは16日だ。
この動画はのちに編集され、イースターが「近づいている」というプーチン氏の発言は削除された。
ロシアのメディアは、プーチン氏が現地でザポリッジャの状況についても質問していたと伝えている。
ヘルソンでの会議でプーチン氏は、司令官らの任務を邪魔したくはないと述べた上で、「状況の進展についてあなたたちの意見を聞き、あなたたちの話を聞き、情報交換することが、私には重要だ」と話したと報じられている。
ロシアは昨年9月、ウクライナの東部ルハンスク、ドネツク、南部ザポリッジャ、ヘルソンの4州の併合を宣言した。ただし、いずれの州も完全に占領下にあるわけではない。
昨年11月には、ヘルソン州の州都ヘルソンをウクライナ軍が奪還している。ヘルソンは、ロシア軍が昨年2月の侵攻開始以降、唯一制圧していた州都だった。
動画の内容は

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公開された動画ではまず、平地に着陸したヘリコプターから降りるプーチン氏が映る。場面が切り替わると、プーチン氏が車の後部座席から降り、軍服姿の男性に敬礼を受ける。この男性は、オレグ・マカレヴィッチ陸軍大将とみられている。
次の場面では、プーチン氏は指令室のような場所で、マカレヴィッチ大将と空挺軍のミハイル・テプリンスキー大将の間に座り、話している。
アメリカの軍事専門家とイギリスの情報機関は先に、テプリンスキー大将は今年1月に罷免されたとみられていたものの、前線に戻ってきたのだと報告している。
イギリス国防省は16日、「テプリンスキーは、ロシア軍の上級将校の中で、一般兵から広く尊敬されている数少ない人物の一人だろう」とソーシャルメディアで指摘。「彼の最近の激動の経歴は、ウクライナにおけるロシアの軍事的アプローチについて、ロシア参謀本部内で派閥間の激しい緊張があることを示唆している」とした。

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動画では、プーチン氏が「ロシア帝国で最も成功した国防相の一人」のものだというイコン(聖画像)の複製品を見せた後、軍人たちと握手を交わしている。
その後、車の窓から見える「ヘルソンでまた会おう」という看板が映される。また、沿岸の村を空撮した映像の後、プーチン氏が再びヘリコプターから降りる様子が入る。
次の場面ではプーチン氏の服装が変わる。プーチン氏は地下壕のような場所に案内され、アレクサンドル・ラピン陸軍参謀総長とみられる人物と話している。
ロシア政府はまた、プーチン氏がルハンスクで、国家親衛隊配下の「ヴォストーク」の本部を訪問したと述べた。
ウクライナ当局はこの動画について声明を発表していない。











