トランプ氏裁判の「第2の女性」マクドゥーガル氏 どんな人物なのか
フランチェスカ・ジレット、BBCニュース

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米ニューヨーク州で起訴されたドナルド・トランプ前大統領の裁判は、元ポルノ女優ストーミー・ダニエルズ氏への「口止め料」の支払いが焦点となっている。ただ、検察は4日に明らかになった裁判文書の中で、別の女性にも言及している。
起訴の背景を説明する文書によると、トランプ氏の利益となるよう「女性1」に金銭が支払われた。証拠からは、この女性はキャレン・マクドゥーガル氏とみられる。
マクドゥーガル氏は雑誌「プレイボーイ」の元モデル。ダニエルズ氏と同じく、トランプ氏と不倫関係にあったと主張している。関係は10カ月間続いたという。
トランプ氏はそうしたことはなかったとしている。
マクドゥーガル氏の人物像と、彼女が今回の事件にどう関わっているのかについては、以下のことがわかっている。
「プレイメイト・オブ・ザ・イヤー」にも
インディアナ州ゲアリー生まれ。子どものころにミシガン州に引っ越し、20代の時に水着のコンテストで最初のモデル活動をした。
その後、プレイボーイに参加。1998年に「プレイメイト・オブ・ザ・イヤー」に選ばれたほか、「90年代のプレイメイト」の投票ではパメラ・アンダーソン氏に次いで多くの票を獲得した。
さらに、フィットネスモデルとしても活躍。1999年には女性として初めて雑誌「メンズ・フィットネス」の表紙に登場した。
テレビ広告や、小さな役で演技の仕事もした。映画「チャーリーズ・エンジェル」(2000年)には、出演者として名前は出ずにカメオ出演した。

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雑誌「ニューヨーカー」は2006年、マクドゥーガル氏による説明として、同氏がロサンゼルスの「プレイボーイ・マンション」で、テレビ番組「アプレンティス」の収録をしていたトランプ氏に会ったと報じた。
マクドゥーガル氏はその後、当時既婚者だったトランプ氏が「すぐに私に好意を持ち、話しかけ続けてきて、いかに私が美しいかなどについて話した」と回想している。
マクドゥーガル氏は、交際していた10カ月間に「最低で月5回は」互いに会っていたと主張している。CNNの取材には、愛と同意のある関係だったと説明した。
沈黙させられたと主張
大統領選が迫っていた2016年、マクドゥーガル氏さんはタブロイド紙「ナショナル・エンクワイアラー」と15万ドル(現在のレートで約2000万円)で、独占的に取材に応じる契約をした。
この契約で、不倫とされる関係について公に話すことを禁じられた。
結局、記事が掲載されることはなかった。マクドゥーガル氏は、だまされて沈黙を強いられたと主張している。
何らかの話題をめぐって証言を金銭を支払って独占し、それを葬り去る行為は「キャッチ・アンド・キル」と呼ばれる。ナショナル・エンクワイアラーは、トランプ氏の悪評となる記事を抑え込むため、これを実行したとの見方が出ている。
米連邦選挙管理委員会は2021年、ナショナル・エンクワイアラーの発行元について、マクドゥーガル氏に関する記事の権利を購入し、それを公表しなかったとして、選挙関連法に違反したと認めた。
同委員会は、2016年大統領選の期間中にマクドゥーガル氏に支払われた金銭が、違法な選挙献金に当たると判断。ナショナル・エンクワイアラーに18万7500ドルの罰金を科した。
トランプ氏の妻に謝罪
マクドゥーガル氏のウェブサイトによると、彼女は現在、モデル、コラムニスト、活動家、キャンペーンのモデルなどとして活動している。
「乳房インプラントによる病気」への認識を深めるための活動家を自認。自らも乳房インプラントで病気になったとしている。2017年には乳房インプラントを除去したという。
マクドゥーガル氏は2018年、不倫とされる関係について、トランプ氏の妻メラニア氏に公に謝罪。「ごめんなさい。私だったらそんなことされたくない」と述べた。
さらに、「当時を振り返ると、間違いだと分かる」、「本当にごめんなさい。間違ったことだと分かっている」と話した。
トランプ氏は一貫して、マクドゥーガル氏との不倫関係を否定している。
トランプ氏に対する起訴の内容は、ダニエルズ氏への口止め料の支払いだけが対象となっている。
マクドゥーガル氏に関する細かい記述は、事件の背景情報として地区検事が出した、事実関係に関する声明の中に含まれている。
トランプ氏は、起訴されたすべての罪状について無罪を主張している。









