トルコ大統領、「余震や悪天候で救助に遅れ」 地震対応への理解求める

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トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領は27日、同国南東部のシリア国境付近で発生した地震で大被害を受けた地域の住民に対し、救助の遅れについて理解を求めた。トルコでは政府の地震対応をめぐり、国民の怒りが高まっている。
南部アディヤマンを訪れたエルドアン大統領は、余震や悪天候の影響で「思うように作業できなかった」、「このことについて、許してもらいたい」と述べた。
今月6日に発生した地震では、トルコとシリアでこれまでに5万人以上が死亡している。
トルコ南東部では27日にもマグニチュード(M)5.6の地震があった。
この地震で、アディヤマンの北に位置するマラティヤ県では少なくとも1人が死亡し、100人以上が負傷した。現場では捜索救助隊が、倒壊した建物の下敷きになっている様子の人々を探している。
トルコの災害緊急事態管理庁(AFAD)によると、2月6日の2回の大地震以降、4回の地震が発生し、M5~6程度の余震が45回観測されている。
AFADのオルハン・タタール長官は、「きわめて異常な活動」がみられるとした。
世界銀行によると、6日の地震はトルコに約340億ドル(約4兆6300億円)相当の直接的損害をもたらしたが、復興にはその約2倍の費用がかかる可能性がある。世銀の欧州・中央アジア地域担当副総裁のアンナ・ビアルディ氏は、シリアは「まさに壊滅的な」状態にあると述べた。
6月までに実施予定の選挙で再選を目指すエルドアン大統領は、最も被害の大きかった地域の一部を視察している。現地住民が緊急対応を厳しく批判していることから、27日にはアディヤマンを訪れた。

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アディヤマンで暮らすメフメト・ユルディリム氏はAFP通信に対し、6日の「地震発生から2日後の午後2時まで、誰も見かけなかった」と述べた。
「政府も、国家の人間も、警察も、兵士もいない。恥を知れ! 我々を見捨てたんだ」
この震災で約150万人が家を失い、大勢が今も避難所や衛生設備がない状態だ。被災者用のテントも不足している。
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災害対応への不満は国中に広がっており、先週末のサッカーの試合ではファンが「政府は退陣しろ」と歌う場面もあった。
トルコ最大都市イスタンブールを本拠地とするベシクタシュのファンは、被災した子どもたちに配るための、ぬいぐるみなどのやわらかいおもちゃ数千個をピッチに投げ入れた。

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こうした中、同市で起きた抗議デモをめぐり、機動隊が参加者を拘束した。
6日の地震では集合住宅を含む16万棟以上の建物が倒壊、または大きな被害を受けた。
政府は建設業者や不動産所有者など200人近くをすでに逮捕したとしている。また、数百人が捜査対象となっている。
専門家らは何年も前から、汚職の横行と政府の政策が原因で、多くの新しい建物が安全ではないと警告していた。
アディヤマンを視察したエルドアン氏は、インフラや医療センター、公園などとあわせて、50万戸以上の住宅を新設すると約束した。











