ウクライナ南部ヘルソンに攻撃相次ぐ、市内全体が停電に 11月に占領から解放

画像提供, Kherson OVA
ウクライナ南部ヘルソン市が、2日間にわたりロシア軍の攻撃を受けている。当局によると、これまでに2人が死亡したほか、市全体が停電に見舞われている。ウクライナ軍は11月、ヘルソン市とその周辺地域をロシア軍から奪還。ロシアにとっては2月の侵攻開始以来、最大の敗退のひとつとなった。
ヘルソン市によると、14日には市の主要施設が大きな被害を受けたほか、15日にはこの施設から100メートルの地点に爆弾が投下された。ウクライナのメディアは、救護所を襲った攻撃により、32歳の救急隊員と70歳の男性が死亡したと報じている。
また、ウクライナ第2の都市ハルキウでも爆発があった。イーゴリ・テレホフ市長は、ロシアがインフラ施設を攻撃したと発表。可能ならばシェルターに留まるよう市民に呼びかけた。
ロシアは10月以降、ウクライナ各都市の発電インフラを標的にしている。気温が氷点下に下がる中、数百万人のウクライナ国民が電気や暖房のない状態で暮らしている。
<関連記事>

フォルカー・トゥルク国連人権高等弁務官は、ロシアの攻撃によって何百万ものウクライナ人が「極度の苦難」にさらされていると警告。電力施設へ攻撃が続けば、「人道的状況のさらなる深刻な悪化を招き、さらに多くの人が家を追われる」だろうと述べた。
国連人権理事会でトゥルク氏は、この戦争によって1800万人が人道支援を必要としていると指摘している。また、首都キーウ郊外のブチャでの殺人行為を含む、2月から4月にかけてのロシア軍による民間人の略式処刑の詳細を説明した。

画像提供, Kherson OVA
ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は15日、欧州連合(EU)首脳に対し、「ロシアによるエネルギーテロ」を倒すための支援を求め、ウクライナへの、2億立方メートル相当のガスと8億ユーロ相当の電力の供給を続けるよう訴えた。
また、ウクライナはこの半年で目に見える勝利を収めたほか、防空シールドを構築し始めたと説明。15日には首都キーウもドローン13機に攻撃されたが、ウクライナ軍が撃退したと大統領は述べた。
他方、ロシアが後押しするウクライナ内の親ロ勢力は、2014年から分離派が支配しているドネツクの中心部にウクライナ軍が「最大規模の空爆」を仕掛けたと発表した。
ロシアがドネツク市長に任命したアレクセイ・クレムジン氏は、ロケット弾が40発発射され、1人が死亡、9人が負傷したと述べた。
この攻撃の詳細は確認されていないが、クレムジン氏は市内で破壊された建物の写真を通信アプリ「テレグラム」に投稿した。

画像提供, Telegram/Alexei Kulemzin







