米俳優トム・ハンクス氏も標的か ペロシ米下院議長の自宅襲撃した男、警察に供述と

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米政界の実力者、ナンシー・ペロシ下院議長(民主党)と夫ポール氏(82)の自宅に男が押し入り、ポール氏に重傷を負わせた事件の公判で14日、被告米が俳優トム・ハンクス氏やジョー・バイデン米大統領の息子なども標的にしていたと、捜査当局に供述していたことが、警官の証言で明らかになった。ギャヴィン・ニューサム・カリフォルニア州知事(民主党)も、被告の「ヒット・リスト」に含まれていたという。
サンフランシスコで10月28日に起きた事件について、殺人未遂や連邦政府職員の家族への暴行など、複数の罪状で起訴されたデイヴィッド・デパピ被告(42)は、これまでにすべての罪状について無罪を主張している。しかし、サンフランシスコ州の裁判所のスティーヴン・マーフィー裁判長は4時間にわたる14日の審理の末、審理継続に必要なだけの証拠は得られていると認定した。
事件直後に1時間にわたりデパピ被告を取り調べたカーラ・ハーリー巡査部長は、被告が俳優のハンクス氏のほか、ニューサム州知事、バイデン大統領の息子ハンター氏を標的にするつもりだったと話したと、証言した。具体的な犯行計画の証拠を警察が得ているかについては、巡査部長は明らかにしなかった。
巡査部長の証言によると被告は、「ワシントンには悪がいる。選挙戦をはるかに超えたことを連中はした。その発端はヒラリー(クリントン)だ」と供述。「正直言って連中は連日、うそをつく。一つの犯罪から別の犯罪へ、その次にまた別の犯罪へ移っていく」とも、被告は警察に話していたという。
警察はこれまでに、被告が「死を覚悟」でペロシ議長宅を襲撃したと供述したことを明らかにしていた。また検察によると、被告はペロシ議長を人質にとるつもりだったと供述している。議長は当日、ワシントンにいた。
この日の審理では、事件で襲われたポール氏が警察にかけた緊急電話の音声が再生された。地元KRON4ニュースによると、911電話を受理した担当者が「その人物がだれかわかりますか」と尋ねると、「いえ、知らない相手です」とポール氏は答えている。
サンフランシスコ市警のカイル・キャグニー巡査部長は、自分が現場に到着した直後に、デパピ被告がポール氏をハンマーで殴り、頭蓋骨を骨折させたと証言。犯行に使われたハンマーを証拠として法廷に提示した。
現場に入った警官たちが被告にハンマーを床に置くよう指示したものの、被告が「ええと、いやだ」と答え、そのままポール氏を殴る様子を撮影した、警官のボディカメラ映像も、法廷で再生された。

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