ゼレンスキー氏、マスク氏の「和平案アンケート」に反発

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米富豪イーロン・マスク氏が3日、ロシアのウクライナ侵攻を終わらせる案をツイッターで提示し、それについてアンケートを実施した。ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は、強く反発している。
マスク氏は、自身のツイッターのアカウントで独自の和平案を提示。「(ロシアに)編入された州で、国連の監視下で住民投票を再び行う。立ち去ってほしいと言うのが人々の意志なら、ロシアはそうする」、「(2014年にロシアが併合した)クリミアを、世界が正式にロシアの一部として承認する」などとした。
そして、自らのフォロワー1億770万人に賛否を問うた。
この投稿から20時間近くたった時点で、アンケートは260万以上の票をあつめている。
ロシアのプーチン大統領は9月末、「住民投票」の結果だとして、ウクライナ東部と南部の4州を同国の一部だと一方的に宣言した。ウクライナ政府と西側諸国はこれを不正だと非難し、承認していない。ロシアはこの4州のいずれも完全には支配していない。
「どちらのイーロン・マスクが好き?」
ゼレンスキー大統領はマスク氏の投稿に対し、ツイッターで同じ機能を使って反応。「どちらのイーロン・マスクが好き?」と問い、「ウクライナを支持している方」と「ロシアを支持している方」という選択肢を付けた。

ウクライナのアンドリイ・メルニク駐独大使は、強い侮蔑の言葉でマスク氏を批判し、「これでも非常に気を使った反応だ」と述べた。
ロシアで民主化活動を行っているチェス・グランドマスターのガルリ・カスパロフ氏も、「道徳的に愚かな行為だ。ロシア政府のプロパガンダを繰り返し、ウクライナの勇気と犠牲に対する裏切りだ」と述べた。
ロシアが侵攻を開始した当初、マスク氏は自身の人工衛星企業「スターリンク」を使い、ウクライナに通信網を供給した。
これによってウクライナ国内でマスク氏の人気は上昇。ゼレンスキー氏も、戦争が終わったらウクライナに来てほしいと呼びかけていた。









