チャールズ英国王、今年の気候変動会議に出席せず トラス首相の助言受け

King Charles III

画像提供, PA Media

英王室バッキンガム宮殿は1日、気候変動対策を協議する国連気候変動枠組み条約第27回締約国会議(COP27)に、チャールズ国王は出席しないことを明らかにした。英日曜紙サンデー・タイムズの、リズ・トラス首相が国王に出席しないよう「命令した」との報道を受けて発表した。

バッキンガム宮殿は声明で、国王が政府にCOP27について助言を求め、トラス氏がこれに返答したと説明。「相互の友情と敬意に基づき、国王は(COP27 に)出席しない」とした。

国王は以前から熱心に環境問題や気候変動に取り組んでいる。昨年に英グラスゴーで開催されたCOP26では開会式で演説を行った

今年のCOP27はエジプトで、11月8~16日の日程で開催される予定。チャールズ国王は、皇太子だった昨年11月にボリス・ジョンソン前政権の意向でエジプトを訪問している。その際にはアブドゥル・ファタ・シシ大統領と会談し、COP27に向けた取り組みを要請した。また、9月に即位する前にはCOP27に参加する意向を示していた。

BBCのジョニー・ダイモンド王室担当編集委員が、国王は個人的にがっかりしているのではないかと王室に質問したところ、国王に不快感はなく、政府の助言に従って行動するという君主の役割をいっそう念頭に置いているとの回答があった。

ショーン・コクラン王室担当編集委員は、トラス首相の助言はあくまで直接参加に関するものであり、バーチャルな貢献への扉は開かれているかもしれないと指摘。一方で、新国王と新首相の間に早くも緊張が走っているとの見方も出てきたと述べた。

チャールズ国王は週明けから、故エリザベス女王の喪が明けてから初めて、公の場での公務に当たる。

動画説明, チャールズ英皇太子、環境保護活動について語る=BBC単独取材
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エジプト当局は今回のCOP27で、途上国が直面する気候変動の影響に国際社会が取り組むよう求める方針。

一方で、人権擁護団体からは批判も出ている。ヒューマン・ライツ・ウォッチは、エジプト政府が環境保護団体の活動を厳しく制限していると指摘。これに対してエジプト側は「誤解を招く」報告だとしている。