G7首脳の上半身裸など気持ちが悪い=プーチン氏 

Vladimir Putin topless on a horse

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画像説明, 2009年に上半身裸で馬に乗る姿を撮影させるなど、プーチン氏はマッチョなイメージを広めてきた

ロシアのウラジーミル・プーチン大統領は6月30日、自分のマッチョなイメージをからかった主要7カ国(G7)首脳について、彼らが上半身裸になったりしたら、それは「気持ちが悪い」と反撃した。さらに、G7首脳はアルコール摂取を控えて、もっとスポーツに励むべきだと応じた。

プーチン氏はかねて、上半身裸で乗馬をしたり魚を釣ったりする様子を国営メディアを通じて流すことが多く、6月26日にG7首脳会議がドイツ南部で始まった際には、ボリス・ジョンソン英首相らが「プーチンよりタフなところを見せつけよう」、「胸筋を見せてやらないと」などと冗談を飛ばしていた。カナダのジャスティン・トルドー首相も、自分たちも「胸を出して乗馬しようか」などと、プーチン氏をからかっていた。

訪問先のトルクメニスタンで報道陣を前にしたプーチン氏は、G7首脳らのこうした発言について質問されると、「ウエストまで脱ぎたかったのか、もっと下まで脱ぎたかったのか知らないが、どちらにしても気持ちが悪い光景のはずだ」と答えた。

動画説明, G7首脳の上半身裸など気持ち悪いはず プーチン氏が反撃

さらに大統領は、19世紀のロシアの詩人アレクサンドル・プーシキンを念頭に、「人は賢い人間のまま、自分の爪の美しさに気を配ることもできる」と述べ、「私はこれに賛成だ。1人の人間の中で、心も体も、すべてが調和のとれた形で発達するようにするべきだ。しかし、何もかもが見事に調和するためには、酒の飲みすぎなど悪い習慣をやめて、運動して、スポーツに励む必要がある」と説いた。

「あなた方が話題にした同僚たちを、私は全員、個人的に知っている。お互いの関係において、今は最善の時期ではないので、これは理解できる。しかし、それでも彼らは全員リーダーなので、それぞれ気概の持ち主だということだ。なので、本人がその気になれば、望む改善をもちろん実現できるはずだ」

女性首相が武力行使を

プーチン氏はさらに、ジョンソン首相が、もしプーチン氏が女性だったらウクライナを侵攻しなかったはずだと発言したことについて、これは「正しくない」と指摘。1982年のイギリスとアルゼンチンのフォークランド紛争で、「武力による敵対行為の開始を決めた」のは、当時のマーガレット・サッチャー英首相だったと述べた。

ジョンソン氏は6月28日、ドイツ南部エルマウでのG7サミット終了後、独放送局ZDFのインタビューで、「もしプーチンが女性だったら。彼が女性ではないことは明らかだが、もし女性だったなら、彼はあのようなクレイジーでマッチョな侵略戦争や暴力行為に踏み出さなかったと思う」と発言。プーチン氏は典型的な「有害な男らしさ」を体現しているとして、「権力のある地位にもっと女性が必要だ」と述べた。

Vladimir Putin

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画像説明, シベリアの魚釣りでも上半身裸になったプーチン氏

これについて質問されたプーチン氏は、「最近の歴史上の出来事を振り返りたい。フォークランド諸島をめぐり、マーガレット・サッチャーがアルゼンチンに対して武力による敵対行為の開始を決めた時のことを」と答え、「敵対行為を始めると決めたのは女性だった。フォークランド諸島はどこにあり、イギリスはどこにある? 攻撃を決めたのは、帝国主義的な野心にほかならない。彼らの帝国主義的野心を確認したまでだ」と述べた。

「なので、これは現状に関する正しい言及ではないと思う。少なくとも、イギリスの現首相による発言としては」

1982年4月から10週にわたり続いたフォークランド紛争は、南大西洋上の英領フォークランド諸島にアルゼンチン軍が侵攻したことで始まった。1816年に独立したアルゼンチンは、スペインが18世紀後半に確立した領有権の継承を主張し、1833年からフォークランド諸島を実効支配するイギリスに返還を求めていた。1982年6月14日にアルゼンチンが降伏し、フォークランド紛争は終わった。

北大西洋条約機構(NATO)首脳会議に出席したジョンソン首相は、記者会見でプーチン氏の反論について質問されたが、これには直接答えなかった。ジョンソン氏は代わりに、ロシアによるウクライナ侵攻に対して西側諸国がいかに結束したかを語った。