イギリス、ウクライナに1600億円超の追加軍事支援へ

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イギリスは29日、ウクライナに10億ポンド(約1660億円)の追加軍事支援を行うと発表した。これによりイギリスのウクライナへの軍事支援は総額23億ポンド(約3800億円)となる。
イギリスはウクライナに15億ポンド(約2480億円)相当の人道・経済支援も行っている。
ボリス・ジョンソン英首相は、こうした拠出は「ウクライナの防衛体制を転換させるもの」だと述べた。
ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は先に、NATO加盟国に対し、ウクライナの防衛には月50億ドル(約6800億円)が必要だと訴えていた。
イギリスのウクライナへの拠出額はアメリカに次いで2番目に多い。アメリカは先月、400億ドル(約5兆4500億円)規模の支援パッケージを承認している。
各省庁の「余剰」などで捻出
英政府によると、新たな軍事支援は「高度な防空システム」やドローン、電子戦装置などの購入に充てられる。
10億ポンドは、各省庁の予算の「余剰」と、ウェールズ自治政府とスコットランド自治政府の予算からの9500万ポンド(約157億円)を合わせて捻出するという。
「余剰」は、各省庁の支出が想定を下回ったことを意味し、国家財政が黒字というわけではない。英国家統計局(ONS)によると、2021会計年度(2021年4月1日~2022年3月31日)の公共部門の借入金は1518億ポンド(約25兆1200億円)だった。
英政府は、装備の提供について、ロシアに奪われた領土を取り戻そうとするウクライナへの支援の第一歩になるとしている。
しかし、こうした援助が十分であるかどうかは疑問が残る。

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ゼレンスキー大統領は29日、スペイン・マドリードで開催された北大西洋条約機構(NATO)首脳会議で、ビデオリンクを通じて演説。ロシアの優位性を打ち破るためにより近代的な兵器システムと迫撃砲が必要だと訴えた。
「ロシアは今でも毎日大金を獲得して、それを戦争に費やしている。一方で我々は数十億ドルの赤字を抱えており、それを補う石油やガスはない」
ジョンソン氏は、「プーチンの残虐行為は、ウクライナ人の命を奪い続け、欧州全体の平和と安全を脅かし続けている」と述べた。
「プーチンが期待した成果を上げられず、この戦争の無益さが誰の目にも明らかになるにつれ、彼のウクライナ人に対する攻撃はますます野蛮なものになっていく」
「イギリスが提供する武器や装備品、訓練は、この猛攻に対するウクライナの防衛体制を転換させている」










