上海がコロナでロックダウン、金融都市への打撃に懸念も

画像提供, Reuters
中国は28日から、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、上海全体をロックダウンする。中国では、COVID-19のパンデミックが始まって以降で最大規模のロックダウンとなる。
上海は今後9日間、当局が新型ウイルス検査を実施している期間中、2段階のロックダウンが敷かれる。
人口2500万人の同市は、3月初めから新たな感染の波と闘っている。ただし、感染者数は国際的な基準と比べると高くはない。
当局はこれまで、世界的な金融拠点の上海経済を不安定化させないため、ロックダウンには難色を示していた。しかし、26日にはパンデミック初期以来の新規感染者数を記録したため、方針を転換したようだ。
ロックダウンは、上海の東側で28日から4月1日まで、西側で4月1日から5日まで施行される。その間、公共交通機関は運行を停止するほか、企業は休業かリモート勤務を義務付けられる。
上海市当局は、中国のメッセージアプリ「微信(ウィーチャット)」でロックダウン中のガイダンスを発表。市民に「市の感染予防対策への支持、理解、協力」を要請した。
中国ではこれまで、州単位でロックダウンが敷かれたことはあるものの、州内の移動は許可されていた。
しかし上海は人口密度が高いため、都市単位でのロックダウンとしては最も大規模なものとなる。
上海は中国の商業の中心地で、指標によっては中国最大都市とされることもある。しかしオミクロン株の流行により、現在は国内で最も感染の被害を受けている地域となっている。
当局はこれまで、経済のために上海は動き続けなければならないとしてきた。その結果、今回のロックダウンは街の半分ずつで行われることになった。
ゼロ・コロナ政策の困難
中国は新型コロナウイルスに対して感染者ゼロを目指す政策を取っており、少数の感染者が発見されるたびに迅速なロックダウンと厳しい制限を行ってきた。
最近の感染拡大も、他国と比べると感染者は少ないものの、「ゼロ・コロナ」政策には大きな困難となっている。
多くの国が新型ウイルスとの共存を図る中で、中国の政策は一線を画すものとなる。
しかし、感染力が高くが症状が軽いオミクロン株の流行を受け、この政策が長期的に持続可能なのか、疑問の声が上がっている。
上海市民の中にも、絶え間なく続くように見える検査のサイクルに不満を漏らし、ゼロ・コロナ政策の代償は大きいと指摘する人々もいる。
国家衛生健康委員会によると、27日の市中感染者は4500人超だった。









