攻撃された産院で負傷の女性、女の子出産と ウクライナ・マリウポリ

An injured pregnant woman walks downstairs in a maternity hospital damaged by shelling in Mariupol, Ukraine, Wednesday, March 9, 2022

画像提供, AP

ロシアによるウクライナ南東部マリウポリの産院が9日にロシア軍に攻撃された際、破壊された病院から負傷して脱出する写真が広く注目された女性が、10日に出産したという。トルコにいる親族が11日、地元メディアに話した。

顔に負傷した妊婦のマリアナ・ヴィシェジルスカヤさんが、破片が散らばる階段を降りる写真は、世界的に注目を集め、産科・小児科医院を攻撃したロシアに国際的な非難があらためて集中した。ウクライナによると、この病院攻撃では子供1人を含め、3人が死亡した。

ウクライナのセルギイ・キスリツァ国連大使は11日、安全保障理事会の席でヴィシェジルスカヤさんと生まれたばかりの女の子の写真を掲げ、ヴィシェジルスカヤさんについてロシア政府が「うそ」を広めたと非難した。

産院攻撃後、在ロンドンのロシア大使館はツイッターで、ヴィシェジルスカヤさんが俳優で、攻撃後の写真は仕組まれたものだという陰謀論をツイートした。

しかし、BBCの偽情報チームは、この陰謀論を否定する証拠を確認。ツイッターは後に、ロシア大使館のツイートは「暴力的な出来事の否定に関する」規則違反だとして、ツイートを削除した。

ヴィシェジルスカヤさんはそもそも妊娠していなかったとする偽情報もインターネットで広まったが、美容ブロガーのヴィシェジルスカヤさんは開戦よりはるか前の今年1月に、自分の妊娠をインスタグラムで公表していた。

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キスリツァ国連大使は11日午後の安保理で、「とても良い知らせ」があるとしてヴィシェジルスカヤさんの写真を示し、「妊婦のマリアナさんが昨夜、元気な女の赤ちゃんを出産した。女の子の名前はヴェロニカ。お父さんと一緒に写っている。ロシアが彼女と彼女の家族と、あの攻撃について、どんなうそをつこうと」と述べた。

大使はさらに、マリウポリではロシア軍の攻撃で1500人以上の民間人が殺されたと非難した。

ロシア軍の包囲によってマリウポリ市内にはもう何日も水も電気もなく、避難用の人道回廊も機能していない。

「第2次世界大戦以来初めて、ウクライナ各地の都市で住民が集団埋葬されている」と、キスリツァ大使は述べた。