米セラノスの元CEOに有罪評決、血液検査で投資家相手に詐欺

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米シリコンヴァレーで血液検査会社セラノスを設立し、投資家や病気の人たちへの詐欺罪などに問われていたエリザベス・ホームズ被告が3日、有罪評決を受けた。
ホームズ被告はセラノスについて、指先から採取した数滴の血液で、よくある疾患の有無が判断できると説明していた。企業価値は一時、90億ドル(約1兆円)に達した。
しかし、それが事実ではないことが判明し、被告らは起訴された。同社はその後、2018年に解散した。
検察側は、ホームズ被告が技術についてのうそを知りながらも、投資家に詐欺を働いていたと主張。カリフォルニア州サンノゼの裁判所で陪審員らは、11件の罪状のうち、投資家に対する詐欺罪と通信詐欺罪3件の計4件について有罪と判断した。
一方、公共に対する詐取など4件については無罪となった。残りの3件については陪審団が合意に至っておらず、一部のみの発表となっている。
ホームズ被告はすべての罪状について無罪を主張しているが、有罪となった場合には最大で禁錮20年の刑が言い渡される可能性がある。
来週には保釈請求の審理が予定されているが、判決の言い渡しの日程は決まっていない。
「ビジネス上の失敗よりも詐欺を選んだ」
ホームズ被告はかつて、自力で成功した世界最年少のビリオネア(10億ドル以上の資産保有者)とされ、「次のスティーヴ・ジョブス」と呼ばれた。
しかし2015年、セラノスの血液検査機器が機能しないことが発覚し、その評価は失墜した。
4カ月にわたる裁判で、検察側は30人余りの証人を召喚し、ホームズ被告が偽物と知りながら投資家に製品を売り込み、セラノスを成功させようとしたことを立証しようとした。
裁判では複数の研究員が、セラノスの技術の欠陥をホームズ被告に伝えたものの、その懸念を隠すよう言われていたと証言した。また、それと同じ時期にホームズ被告は、投資家に対し、技術は計画通り運用されていると話していたという。
検察側は、ホームズ被告が「ビジネスで失敗するよりも詐欺を選び、投資家や病人に不誠実であることを選んだのは(中略)無神経というだけでなく、犯罪的だ」と述べた。
これに対し弁護側は、ホームズ被告は男性優位の業界で必死になって働いた女性実業家だと反論。
ホームズ被告は、セラノスの経営に間違いがあったことは承知していたと認めながら、詐欺の意図はなかったとの主張を維持した。
また、元セラノス最高幹部で、ホームズ被告と長年、恋愛関係にあったラメシュ・「サニー」・バルワニ被告に非があると主張した。
ホームズ被告は何年間にもわたって、19歳年上のバルワニ被告から精神的・性的虐待を受けていたと主張している。バルワニ被告はこれを否定している。
バルワニ被告も同様の罪で起訴されており、ホームズ被告とは別途、2月から裁判が開かれる予定。





