脱北者が中国の刑務所から脱獄、逃亡40日後に再逮捕

画像提供, Jilin Police
中国の刑務所から脱獄した北朝鮮出身の男が28日、40日間の逃亡の末に警察に再逮捕された。
中国名「朱賢健」とされる39歳の受刑者は、2013年に北朝鮮から中国に脱出したが、不法入国や強盗などの罪で中国当局に逮捕され、吉林省の刑務所に服役していた。
中国の国営テレビが放映した映像では、朱受刑者が10月19日、刑務所の倉庫をよじ登り、屋根から電気柵を飛び越える様子が映されていた。追いかけようとする刑務所職員の姿もあった。
中国のソーシャルメディアでは、朱受刑者の追跡に大きな関心が寄せられていた。逃亡先の情報を求めて当局が提示した懸賞金は、70万元(1200万円)まで引き上げられた。
裁判記録によると、朱受刑者は2013年に脱北した後、近くの村の住宅数件に押し入り、金銭や携帯電話、衣服などを奪った。また、目撃者の高齢女性を刺し、タクシーで逃げようとしたところを警察に逮捕された。
朱受刑者は有罪となり、実刑9年の量刑の内7年を服役。釈放と北朝鮮への強制送還まであと2年になったところで、脱獄した。強制送還を恐れて、脱獄したのではないかとの見方も出ている。
中国は、1951年に国連が採択した「難民の地位に関する条約」に参加しているものの、脱北者を北朝鮮に強制送還している。一方この条約は、迫害や拷問の危険がある地域からの難民を送還してはいけないと取り決めている。
北朝鮮の人権に関する国連調査委員会は2014年、北朝鮮が「組織的に広範囲にわたって人権を侵害」し、「人道に対する罪」を犯しているとする報告書を提出している。







