南部カンダハルのモスクで自爆攻撃、少なくとも40人死亡 アフガニスタン

The aftermath of the attack showing broken windows
画像説明, 自爆攻撃で窓ガラスが吹き飛んだモスク

アフガニスタン南部カンダハルのシーア派モスク(イスラム教礼拝堂)で15日、礼拝中に爆発があり、40人以上が死亡、十数人がけがをした。過激派組織「イスラム国(IS)」が犯行声明を出している。

ビビ・ファティマ・モスク内部の写真では、窓ガラスが割れ、犠牲者の遺体が床に横たわる中、礼拝に参加していた人々が助けを求める様子がうかがえる。

自爆攻撃は、礼拝者の最も多い金曜日に起きた。事件の際、モスク内は混雑していたという。

ISは声明で、2人の戦闘員がモスクの警備員を殺害し、建物内に入って自爆攻撃を行ったと説明した。

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AFP通信の取材に応じたアフマドゥラさんは、「礼拝が終わった時に銃撃が始まった」と話した。

「それから爆発が2回か3回起きた。私たちは窓の方へ、吹き飛ばされた。殉教した人もけがをした人も、大勢が倒れていた」

AFP通信は、救急車が少なくとも15台、現場に駆け付けたと報じている。

ロイター通信によると、武装勢力タリバンは、現場に特殊部隊を派遣。被害者救出のための献血を呼びかけている。

タリバンは8月以降、アフガニスタンを掌握している。

自爆攻撃繰り返すIS

アフガニスタンとパキスタンで活動するIS系の「IS-K」は、タリバンと激しく対立しており、過去にも国内で爆弾攻撃を繰り返している。

カンダハルは同国第2の都市であると同時に、タリバン発祥の地でもある。このため、同市での攻撃は大きな影響があるとみられる。

IS-Kは1週間前の金曜日(8日)にも、北部クンドゥズで礼拝中のシーア派モスクを攻撃し、少なくとも50人が亡くなった。8月末にアメリカをはじめとする外国部隊が撤退して以来、最も犠牲者の多い自爆攻撃だった。

IS-Kの正式名称は「イスラム国ホラサン州(ISKP)」で、アフガニスタンで最も過激で暴力的な、ジハーディスト(イスラム聖戦主義者)武装集団と言われている。

これまでにタリバンのみならず、8月に政権を追われた旧政府の治安部隊や政治家、シーア派やシク教徒など宗教的マイノリティー、アメリカや北大西洋条約機構(NATO)駐留部隊、人道支援組織を含む国際機関などを攻撃してきた。

Taliban soldiers guard the road to the mosque

画像提供, EPA

画像説明, タリバンは事件のあったモスクにつながる道路などを警備している

ISなどイスラム教スン二派の過激派勢力は、シーア派を異端とみなして攻撃対象にしている。

アフガニスタンではシーア派は人口の約10%を占める。その多くは、同国で3番目に人口の多いハザラに属しているが、同国や近隣のパキスタンで迫害を受けている。

国際人権団体アムネスティ・インターナショナルは先に、タリバンが8月に少数派ハザラ人13人を殺害したと発表。タリバンはこれを強く否定している。