【東京五輪】 柔道の阿部、きょうだいで金 イギリスは初メダル

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東京オリンピックは25日、日本武道館で柔道があり、女子52キロ級の阿部詩(21)と男子66キロ級の阿部一二三(23)が、きょうだいそろって金メダルを獲得した。女子52キロ級では、イギリス選手が同国初のメダルを勝ち取った。
男女のきょうだいが夏季五輪の同一大会でともにメダルを獲得するのは、日本勢では初めてとされる。
妹の詩は初戦の3回戦、ラリサ・ピメンタ(ブラジル)を相手に釣腰で技ありを取ると、そのまま崩れけさ固めに抑え込み、合わせ技で一本勝ち。イギリスのチェルシー・ジャイルズ(24)との準々決勝では、隅落としの技ありで優勢勝ちした。
準決勝はオデッテ・ジュフリダ(イタリア)と対戦。延長戦に入る長い試合となったが、7分過ぎに内股の技ありを奪い勝利した。
決勝の相手はアマンディーヌ・ブシャール(フランス)。ここまで、試合開始直後に技を決めて勝ち上がってきたスピードのある選手だ。阿部にも序盤から素早い動きで攻撃を仕掛けたが、阿部はこれをしのぐ。試合は4分で決着せず延長戦へ。
延長に入って4分過ぎ、阿部はブシャールを崩れけさ固めに抑え込み、一本勝ちで金メダルを勝ち取った。
「努力がやっと報われた」
阿部は直後のテレビインタビューで、「4年間、この大会だけを目指して日々努力してきたので、私の努力がやっと報われてよかったです」と喜びを表現。
ブシャールとの戦いについては、「ライバルであり、尊敬する選手。最後の相手にふさわしいと思った。最後勝ててよかった。私が52キロ級で絶対に金メダルを取ってやろうという気持ちで挑んだ」と話した。
そして、決勝が控えている一二三について、「お兄ちゃんが今からなんでまだ気が抜けないんですけど、しっかり応援しようと思います」と述べた。
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阿部に準々決勝で敗退したイギリスのジャイルズは、3位決定戦でファビアンヌ・コシェル(スイス)に技あり2つの合わせ技一本で勝利。イギリス勢初のメダルとなる銅メダルを獲得した。
イギリスの女子柔道選手がオリンピックでメダルを取るのは、2012年ロンドン五輪のジェマ・ギボンスとカリナ・ブライアント、2016年リオ五輪のサリー・コンウェイに続き4人目。

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大外刈りで攻勢
阿部きょうだいの兄の一二三も、3回戦から登場。キリアン・ルブルク(フランス)に大外刈りで一本勝ちした。準々決勝でも、バスフー・ヨンドンペレンレイ(モンゴル)に大外刈りを仕掛け、技ありを取って優勢勝ちを収めた。
準決勝はダニエル・カルグニン(ブラジル)と対戦。2分すぎに攻勢に出てカルグニンの右腕を取ると、一本背負いに持ち込んで一本勝ちした。
バジャ・マルグベラシビリ(ジョージア)との決勝は、場内で詩が見守る中、1分50秒に阿部が大外刈りで技ありを取る。マルグベラシビリはポイント劣勢をばん回しようと懸命に技を仕掛けるが、阿部はこれに落ち着いて対処。
残り時間が刻々と減り、試合終了の鐘の音と同時に阿部の優勝が決定。阿部きょうだいの同時金メダルも決まった。

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一二三は試合後のテレビインタビューで、「今日は落ち着いて自分の柔道ができた。しっかり前に出て一本を取りに行く柔道が出せた」、「ワンチャンスをものにするしかないと常に思って戦ってきたので、今日はそのワンチャンスをものにできたと思う」と振り返った。
また、「(詩には)決勝戦の前は一言だけ『がんばって』と声をかけた。うんとうなずいていた」と明かし、きょうだいでの金メダルについては、「歴史に名を刻めたというか、歴史を塗り替えられたかと思う」と話した。
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