【東京五輪】 サッカー女子 イギリスが日本に1-0で勝利

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東京オリンピックは24日、サッカー女子の予選リーグ第2節の6試合があった。日本とイギリスは札幌ドーム(札幌市)で対戦し、1-0でイギリスが勝った。初戦に続いて2連勝のイギリスは勝ち点6で、グループEの中で最初に予選リーグ突破を決めた。1分け1敗の日本は勝ち点1で3位となった。
日本は1-1で引き分けた初戦のカナダ戦から先発メンバー5人を入れ替えた。そのカナダ戦で同点ゴールを決めたエースの岩渕真奈は、コンディション不良でベンチからのスタートに。
開始前には両チームの選手たちが片膝をつき、人種差別への抗議を示した。日本の主将の熊谷紗希は、「昨日、全員で話し合った。私たちも人種差別について考えるきっかけになった。イギリスの選手たちへのリスペクトも込めて、やろうと決めた」と、試合後に話した。

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試合は、サイド攻撃からセンタリングを上げてFWエレン・ホワイトの高さと決定力を生かす戦い方のイギリスに対し、日本は集中した守りで要所を抑え、奪ったボールは丁寧につないでじっくり攻めた。
日本は前半12分、MF杉田妃和がドリブルで仕掛けてフリーキックを獲得し、そのこぼれ球をMF林穂之香がシュート。その3分後にはコーナーキックから最後は再び林がミドルシュートを放つ。さらに前半32分には、中盤でのボール奪取から逆襲に転じ、FW田中美南がペナルティーエリアの手前から際どいシュートを打ち込んだ。
一方、イギリスは前半13分、同18分、同20分と、クロスボールをゴール前に送る狙い通りの形を作る。20分の場面ではMFキム・リトルがクロスに合わせたが、これは日本のディフェンダーがシュートコースに入って阻止された。同39分にもセンタリングからFWローレン・ヘンプがヘディングシュートを放ったが、ゴール左に外れた。
前半のシュートは日本が7本、イギリスが5本。ボール支配率はイギリス54パーセント、日本が46パーセントと、ほぼ互角の戦いだった。
ヘディングで決勝点
後半に入ると、イギリスが日本に対して徐々に攻勢を強めていく。後半19分、コーナーキックからDFステフ・ホートンが強いシュートを放ち日本のゴールを脅かすと、同29分、ついに先制ゴールを奪う。
攻め上がったDFルーシー・ブロンズが右サイドから折り返したやや浮いたセンタリングに、ホワイトが素早く反応して落下点に入り、ヘディングで日本のゴールネットを揺らした。ホワイトはこれが今大会3点目で、日本戦では通算4点目と勝負強さを発揮した。

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1点を追う日本は後半35分、選手交代で岩渕を投入する。同41分、FW籾木結花がドリブルで中央に割って入り左足でシュートを打つが、ゴール右へ外れた。
試合後、主将のDF熊谷紗希は「思うように守れていたが」とテレビのインタビューで語り、悔しさをにじませた。
27日の予選リーグ最終戦で、日本はチリと、イギリスはカナダと対戦する。日本は勝てば決勝トーナメント進出の可能性がある。会場は宮城スタジアム(宮城県利府町)。
「日本対策がうまくいった」
2連勝でノックアウトステージ進出を決めたイギリスのヘゲ・リーセ監督は「2連勝という結果にとても満足している。理想的な展開で、これで(3戦目は主力)選手を休ませることができる」と述べた。
また、試合を振り返り、「日本対策としてソフィー・イングルを守備的に起用し、それがうまくいった。攻撃に関しては確かに物足りなかった。ただ、こういう大会では起こりえること。コンビネーションは徐々によくなってきている。(日本戦の)後半はフォーメーションを微調整し、ゲームをコントロールできた」と語った。
元イギリス代表の主将、ケイシー・ストーニーさんは、「BBC One」でイギリスについて次のように語った。
「もっといいプレーができるだろうし、そうしないと先まで勝ち進んでいくことはできない。ただ、こうした大会では勝ち点3を取ることが重要で、2試合で勝ち点6を積み上げ、準々決勝への勝ち上がりを決めたことはなによりの成果だ」
「あとは予選リーグを首位で勝ち抜けること。(準々決勝の対戦相手は)オランダとブラジルのグループを勝ち上がってきたチームで、2位通過の場合はその1位とぶつかることになる。(最終戦で戦う)カナダのベブ・プリーストマン監督は、最近までイングランドのアシスタントコーチを務めていたから、選手たちの特徴を知り尽くしている。大きなチャレンジになるが、カナダに勝つ力は十分にある」
元イギリス代表のMFカレン・ケイシーさんは、「BBCラジオ5ライブ」でイギリスの戦いぶりを振り返った。
「右サイドを攻め上がるブロンズの攻撃参加は素晴らしい。相手のディフェンダーを守勢に回らせた。ゴール前にはホワイトがいる。だれよりも頼りになる点取り屋は、ワンチャンスを逃さない優れたゴール嗅覚を見せつけた。鋭い読みでディフェンダーを出し抜き、勇敢でファンタスティックなフィニッシュだった」
2試合連続ハットトリック
同じく札幌ドームであったグループEのもう1試合は、初戦で日本と引き分けたカナダが2-1でチリに勝った。カナダは1勝1分けの勝ち点4でイギリスに次いで2位となり、2敗のチリは勝ち点0で最下位。
宮城スタジアムであったグループFの2試合は、中国とザンビアが4-4、オランダとブラジルが3-3と、ともに激しい攻め合いの末に引き分けた。ザンビアの主将でFWのバーブラ・バンダは中国から3ゴール奪い、2試合連続ハットトリックを達成した。中国のFW王霜はその上をいく4ゴールをマークした。
グループGの2試合は埼玉スタジアム2002(さいたま市)であった。スウェーデンが4-2でオーストラリアに勝ち、アメリカは6-1でニュージーランドに大勝した。
初戦でスウェーデンに敗れ、44連勝が止まった世界ランキング1位のアメリカは、しっかり立て直しゴールラッシュで今大会の初勝利を挙げた。







