キューバで異例の反政府デモ 電力不足や新型ウイルス対策に不満

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キューバの首都ハバナなど数都市で11日、大規模な反政府デモがあった。社会主義の同国において、デモは異例。過去30年近くで最大規模となった。
デモ参加者らは、自由や民主主義を求めるとともに、新型コロナウイルスのワクチンが必要だと訴えた。
ハバナの南約30キロのサン・アントニオ・デ・ロス・バニョスであったデモの参加者は、「電力と食べ物の状況」に人々は憤っていると、AFP通信に話した。
ワクチン不足への怒りをあらわにするデモ参加者もいた。
デモの現場には、武装した治安部隊が出動。ハバナでは小競り合いが発生し、逮捕者が出た。
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大統領は米国非難
ハバナでは11日、政府支持者らも集会を開いた。
ミゲル・ディアスカネル大統領は、「国内のすべての革命家、共産主義者たちに求める。挑発行為が起きている通りに行って(中略)、断固とし、勇気ある姿勢でそれに立ち向かってほしい」と呼びかけ、アメリカが騒動の原因だと非難した。
また、「エネルギー事情を背景に、一部市民が行動しているようだ」と認めつつ、「キューバ系アメリカ人のマフィア」が不満をあおっていると主張した。

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大統領のこうした発言に対し、米国務省の中南米外交トップのジュリー・チャン氏は、「キューバにおける『戦闘の呼びかけ』に、私たちは深く憂慮している」とツイート。
「キューバ国民の平和に集まる権利を支持する。私たちは平穏を求め、いかなる暴力も非難する」とした。
1日あたりの感染が過去最多
キューバでは11日、新型ウイルスの感染者7000人近くと死者47人が報告され、最多記録を更新した。
同国では新型ウイルスの流行が始まって以降、1500人以上が感染症COVID-19の関連で死亡している。
キューバ政府は9日、国内で開発したワクチン「アブダラ2」の緊急使用を認可した。中南米とカリブ海諸国では初となる。










