米副大統領、不法移民は「アメリカに来ないで」 初外遊の中米で

画像提供, cbs
アメリカのカマラ・ハリス副大統領は7日、初外遊先のグアテマラでアレハンドロ・ジャマテイ大統領との会談後に共同記者会見に臨み、グアテマラの移民希望者に対し、アメリカに不法入国しないよう求めた。
ハリス氏は会見で、アメリカへ北上する道のりは危険なうえ、利益を得るのは密入国業者だと述べた。
そして、不法に入国しようとすれば国境で追い返されることになると警告した。
「(アメリカに)来ないで。来ないで。アメリカはこれからも法を執行し、国境を守り続ける」
「我々の国境に来れば追い返されるだろう」
ハリス氏は、アメリカとグアテマラが「長年の問題」の解決策を見つけるために「連携する」ことを望んでいるとし、人々には「すぐに助けが来る」という期待感が与えられなければならないと述べた。
「それには信頼関係が必要だ。自分たちや子供たちの将来に希望が持てる理由があると人々に確信させるために、私たちがリーダーとして何をすべきかという観点から、具体的な成果が必要だ」
国境危機の根本的原因
ハリス氏はジョー・バイデン大統領から、南側国境で急増する移民の制御を任されている。
汚職や経済的機会の欠如など、国境危機の根本的な原因に対処するための解決策を見いだすことが、自分の任務だとハリス氏は述べている。ハリス氏の関係者によると、今回の訪問は主に情報収集が目的という。
ジャマテイ大統領は現政権の汚職対策の正当性を主張し、麻薬取引対策が移民問題への取り組みにおいて重要になるはずだと述べた。
また、アメリカやメキシコから送り返された移民のための、新たな処理施設の設置を発表。グアテマラとアメリカは、両国の繁栄の実現に注力すべきだと述べた。
ハリス氏は、アメリカがグアテマラに50万回分の新型コロナウイルスワクチンを送り、現地でのパンデミック対策に2600万ドル(約28億4600万円)を拠出すると述べた。同国は新型ウイルスで大打撃を受け、生活環境がさらに悪化している。
ハリス氏の主要課題
国境
米国境当局によると、今年4月には計17万8000人以上の移民が国境に到達し、1カ月間の人数としては過去20年以上で最多だった。

画像提供, Reuters
そのうち40%以上が北部三角地帯(ホンジュラス、グアテマラ、エルサルヴァドル)からの移民だった。
移民問題はハリス氏の今回の外遊の主な焦点だ。
汚職
国境危機の主な原因は、麻薬や人身売買を援助していると非難されている、こうした地域の政府関係者の汚職だ。
ハリス氏はグアテマラとメキシコの状況について協議する予定だが、ホンジュラスとエルサルヴァドルの指導者とはまだ会談していない。
「我々には人々に希望を与える力がある」と、ハリス氏は先月述べた。「人々に希望を与えるということは、この地域の汚職を根絶するという非常に具体的な取り組みを行うことでもある」。

画像提供, Getty Images
経済成長
北部三角地帯を離れる移民の多くは、暴力や差別、貧困から逃れるためだと主張している。
現地で着実に「有能な人材が流出」し、数十年にわたる政情不安による問題に拍車をかけている。
ハリス氏は農業や企業、手頃な価格の住宅、そして「少女や女性の教育と機会を増やすための、若い女性のエンパワーメント(力づけ)イニシアチブ」への投資を約束した。












