オーストラリア、五輪代表団にワクチンを優先接種へ

Australian Olympians pose in front of the Sydney Opera House. Photo: 31 March 2021

画像提供, Reuters

画像説明, オーストラリア・シドニーのオペラハウスを背に並んだ同国の五輪代表選手ら(3月31日)

オーストラリア政府は27日、7月開幕予定の東京オリンピック・パラリンピックに出場する代表選手と関係者らに、新型コロナウイルスのワクチンを優先接種すると発表した。

優先接種されるのは選手と指導者、サポートスタッフらで、計2000人超となる。

選手らの多くは優先措置が取られなければ、年内のより遅い時期に接種を受ける予定だった。

グレッグ・ハント保健相は27日、「代表選手たちには、東京に行って競い、オーストラリアに安全に戻ってきてほしい」と話した。

リチャード・コルベック・スポーツ相は、「ワクチン接種が続く中、抵抗力の弱いオーストラリア国民が最優先されるのは変わらない。しかし(首相や各州・地域のトップらで構成する)国家内閣は、東京大会が近づく中で、国内のトップ選手たちにかかっている重圧を理解している」と説明。

「今回はかなり違ったオリンピックとパラリンピックになる。だがこの国の選手たちには、競う機会が与えられるべきだ」と述べた。

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東京オリンピックは昨年7月に開幕の予定だったが、新型ウイルスの影響で1年延期され、今年7月23日に開幕する。同パラリンピックは8月24日に始まる。

オリンピック開幕まで3カ月となった先週、日本政府は東京など4都府県に緊急事態宣言を発令。期間は5月11日までで、「強く短く」を基本方針としている。

酒類を提供する店には休業を要請。大規模スポーツは無観客で実施されている。

新型ウイルス対策で日本が緊急事態宣言を出したのはこれで3度目。国内の新型ウイルス感染症による死者は1万人を超えた。

動画説明, 「競技への愛を試されている気がする」 東京五輪内定選手の苦悩

一方、オーストラリアの新型ウイルス対策は、各国の保健分野の専門家らから、成功例として評価されている。同国の新型ウイルス感染症の死者は910人となっている(米ジョンズ・ホプキンス大学調べ)。

ただ、ワクチン接種をめぐっては、先進各国に比べてペースが遅いとの批判がオーストラリアでも出ている。