中国の「漁船」船団が南シナ海に集結 フィリピンが非難

画像提供, EPA
フィリピン政府は21日、南シナ海の領海に約220隻の中国の船が集結し、主権が侵害されているとして、船団を撤退させるよう中国に求めた。
フィリピンのデルフィン・ロレンザーナ国防相は、中国船がフィリピンの海洋権益を侵していると主張。
「中国に対し、こうした侵入をやめ、私たちの海洋権益を侵し、領海を侵害している船を直ちに引き上げるよう求める」と述べた。
また中国について、「関係海域を軍事化する挑発行為」をみせていると非難した。
フィリピン政府は、漁船は漁をしているようには見えず、中国の海上民兵が乗船しているとしている。
一方、中国当局は外国メディアのコメント取材にすぐには応じなかった。
中国の主張
今回の現場海域をめぐっては、中国が90%以上の領有権を主張しているが、オランダ・ハーグの仲裁裁判所は5年前、その主張を退けた。
中国の領有権の主張に対しては、フィリピンのほか、ブルネイ、マレーシア、台湾、ヴェトナムも争っている。この問題では近年、緊張が高まっている。
中国はこの海域「九段線」と呼び、人工島の建設やパトロールをすることで、領有権に関する自らの主張を強化しようとしている。軍事的な存在感を強める一方で、平和的な意図に基づく行動であるとの姿勢を保ち続けている。
漁船の船団を使って領有権を主張していると報じられていることに対しては、目立った反応は示していない。
フィリピンの立場
フィリピンの海上保安当局が公表した写真では、南シナ海のサンゴ礁・牛軛礁(フィリピン名はジュリアン・フェリペ礁)周辺に今月7日、多数の中国船が停泊していた。
同サンゴ礁はフィリピンの排他的経済水域にあると、フィリピン政府側は20日、説明した。
ロドリゴ・ドゥテルテ大統領は2年前、AP通信の取材で、海域の主権に関して中国に対抗姿勢を示さないことについて、次のように皮肉を述べた。
「習(近平・中国国家主席)が『魚を取る』と言えば、誰が止められるというのか?」、「中国の漁師たちを追いやろうと思って海軍を送り込めば、誰も生きては帰れない」。








