ミャンマー国軍、アウンサンスーチー氏が60万ドルと金受け取りと非難

画像提供, Reuters
ミャンマー国軍は11日、アウンサンスーチー国家顧問が60万ドル(約6500万円)と金11キロを違法に受け取った疑いがあると非難した。
国軍は2月1日のクーデターでアウンサンスーチー氏を拘束し、国家権力を掌握した。同氏にはその後、さまざまな嫌疑がかけられているが、今回の疑惑はその中でも最も強いものだ。
この疑惑に関する証拠は提示されていない。アウンサンスーチー氏が率いる与党・国民民主連盟(NLD)の議員は、疑惑を否定している。
こうした中、国連人権高等弁務官事務所(OHCHR)のトマス・アンドリューズ・ミャンマー特別報告者は、同国軍が「人道に対する罪」を犯していると批判した。
アンドリューズ特別報告者は国連人権委員会で、ミャンマーは現在「殺人を犯す違法な政権」が権力を握っていると説明。「広範囲におよぶ組織的な」殺人や拷問、迫害を行っていると述べた。この報告は人権擁護団体アムネスティー・インターナショナルも支持している。
アンドリューズ氏はまた、ミャンマー軍幹部と、軍が保有しているミャンマー・石油ガス公社への制裁を呼びかけた。この公社は今年の売上高が10億ドルに到達する見込みだという。アメリカはすでに、大統領代理を含む10人の軍高官と3企業に制裁を加えている。
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アウンサンスーチー氏には、ヤンゴン地域首相だったピョーミンテイン氏から60万ドルの現金と金11キロを違法に受け取った疑いが持たれている。ゾーミントゥン准将によると、ピョーミンテイン氏は受け渡しを認めており、反汚職委員会が捜査中だという。
一方、現在は解散された議会でNLDを代表していたエイマーマーミョー議員は疑惑を否定。「政治家を誹謗中傷し政党を破壊しようとする一方で、公衆の面前で無実の若者を殺す、そうした行為はもはや異常ではなくなってしまった」と述べた。
ゾーミントゥン准将は、ウィンミン大統領や一部の閣僚にも汚職疑惑があると話した。
抗議デモでの死者は70人以上に
ミャンマーでは軍部に対する抗議デモが続いているが、11日には少なくとも7人が治安部隊によって殺害され、死者は合計70人以上となった。頭を銃で撃たれて殺されたデモ参加者がいたという目撃情報もある。
ロイター通信の取材に応じた医療従事者は、「私たちは平和的に抗議している。軍がこんなことをするなんて信じられなかった」と語った。
BBCのジョナサン・ヘッド東南アジア特派員は、「ミャインの人たちによると、警察が初めてデモ参加者に発砲した。抗議は一貫して平和的だったのにと。寺院で3人が逮捕されたため、住民は警察署で抗議していた。警察は警告なしに発砲したそうだ。6人が亡くなり、ひどいけが人も多数出ている。一体何のために?」とツイートした。

この日はミャインのほかヤンゴンでも、抗議者が撃たれて死亡した。チトミントゥーさん(25)はヤンゴンの北ダゴン地区で頭を撃たれたという。
チトミントゥーさんの母親はAFP通信の取材で、「この状況が終わるまで誰も、落ち着くことはできない。息子は本当にひどい目に遭った」と語った。
こうした中、軍幹部は「最大限の節度」を持って動いていると主張。デモ参加者の暴力行為を非難した。









