ロシア戦闘機、シリアで「イスラム国を空爆」 監視団体が報告

File photo showing a Russian air force Sukhoi Su-35 fighter landing at Hmeimim airbase in Latakia, Syria (26 September 2019)

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画像説明, ロシアはシリア内戦でアサド政権を支援している

ロシアの戦闘機が、内戦の続くシリアのシリア砂漠で、武装勢力イスラム国(IS)の拠点に空爆を行っていたことが明らかになった。 イギリスに拠点を置くNGO「シリア人権監視団」が発表した。

発表によると、ロシアの戦闘機は西部ホムスと南東部デリゾールを結ぶ道路を確保する作戦で、シリア政府を支持する部隊を支援した。

ISの部隊はこのところ、この地域で待ち伏せや奇襲攻撃を行っており、24日には9人の兵士と戦闘員が殺されたと報じられている。

シリア人権監視団は、23日にデリゾール県のアルマヤディーン近郊の砂漠で、ISの仕掛けた地雷により3人が亡くなったと発表した。

同団体によると、23日にデリゾールと西部ハマ県で行われたロシアによる空爆で、少なくとも10人のIS戦闘員が殺害された。24日に行われたアルシャウラ地域と「アレッポ(Aleppo)とラッカ(Raqqa)、ハマ(Hama)を結ぶ三角地帯」での空爆では死者は報告されていないという。

Map of Syria
画像説明, シリア(SYRIA)の地図

反政府側のシリアTVも、シリア砂漠での作戦の一環で、ロシアの戦闘機がISの拠点に空爆したと報じた。

一方、シリアの国営テレビはこれらの作戦について報じていない。

ISは一時期、シリア西部からイラク東部にかけての8万8000平方キロメートルを制圧し、800万人近くを残酷に支配した。

その後イラクでは2017年に、シリアでは2019年に各政府に敗北したものの、国連はなお1万人の戦闘員がこれらの地域で活動し、暴動を長期化させているとみている。現在のISは小部隊ごとに砂漠や農村地帯に隠れ、警備のない国境を自由に行き来しているという。

国連テロ対策委員会のウラジミール・ヴォロンコフ事務局長は先に、「これら相当数の残党が、大規模かつ長期にわたる世界的脅威となるとみている」と警告している。