空爆音を笑うよう教えられた3歳女児、シリアから無事脱出
シリアで空爆の爆撃音を聞いたら声を出して笑うよう父親に教えられ、実際に空爆下で歓声を上げる動画が爆発的に拡散した同国の3歳女児が、無事トルコに避難した。トルコのメディアが伝えた。
報道などによると、動画が注目を集めた翌週、サルワちゃんと両親が国境を越えてトルコに避難するのをトルコ政府が支援したという。
サルワちゃん一家は、政権軍と反体制派の戦闘が続くシリア北部イドリブ県で暮らしていた。

画像提供, AFP

父親のアブドゥラ・モハマドさんは、サルワちゃんが交戦地帯での生活に適応できるよう、爆音を耳にしたら怖がるのではなく、声を出して笑うゲームを考案した。
子どもたちが花火で遊ぶ音をサルワちゃんに聞かせ、大きな音がするのは楽しい場合もあると教えた。爆撃音がしたら笑うゲームは、サルワちゃんを落ち着かせ、楽しい気分にさせることができたと、アブドゥラさんは話していた。
トルコ政府が脱出を手助け
このゲームは多大な同情を集め、トルコ政府は親子のシリア脱出の支援へと動いた。
親子は2月25日にトルコ・ジルベゴズの国境検問所を通って入国したと、同国のアナドル通信は伝えた。
その後、トルコ南部レイハンルの難民キャンプに移送されたという。
英紙ガーディアンのベサン・マカーナン記者は3日、サルワちゃんとアブドゥラさんの写真をツイッターに投稿。
「3歳のサルワちゃんと両親が無事イドリブを出てトルコに着いたと報告できて幸いだ。一家は父アブドゥラさんがサルワちゃんをトラウマから守るため、爆撃音がしたら笑うゲームを考案し、メディアの注目を集めた。彼女は初めて、ふつうのことに対して笑うことができる」とツイートした。

アブドゥラさんはトルコのメディアに、サルワちゃんの動画をアップすることで国際社会にメッセージを送ろうとしたと述べた。
また、トルコに到着でき、サルワちゃんが学校に行けるのはうれしいと話した。
アナドル通信には、「シリアの紛争がすぐに終わり、帰国できることを望んでいる」と述べた。
トルコではシリアからの難民370万人が避難生活を送っている。
トルコは2月28日、欧州連合(EU)との国境の管理を停止し、難民のEU流入を容認した。シリアで反体制派を支援するトルコは、シリア北西部に難民を収容する安全地帯をつくろうとしたが、シリア軍が攻撃され大打撃を受けていた。











