米共和党、過去に問題投稿の議員をかばう 除名要求に抵抗

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ソーシャルメディアでの過去の投稿が激しい反発を呼んでいる、米共和党のマージョリー・テイラー・グリーン下院議員(ジョージア州)について、同党幹部は3日、下院委員会のポストから降ろす考えはないと表明した。
グリーン氏に対しては民主党議員らが、ソーシャルメディアでの過去の投稿内容を理由に、所属する教育委員会や予算委員会からの除名を求める決議案を提出している。
共和党のケヴィン・マカーシー下院院内総務(カリフォルニア州)はこの日、グリーン氏の発言を支持はしないものの、議員に当選する前のものだったとかばった。
一方、下院で多数派の民主党のナンシー・ペロシ議長(カリフォルニア州)は、グリーン氏を委員会から除名するための投票を4日に行う方針を示した。
これに対し共和党も、民主党のイルハン・オマル下院議員(ミネソタ州)が2019年に反ユダヤ主義と取れる発言をしたことをめぐって、所属委員会から追放しようと動いている。

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院内総務の発言
マカーシー院内総務は3日に出した声明で、グリーン氏のコメントが「多くの人を深く傷つけた」と認めた。
「マージョリー・テイラー・グリーンが発し、支持した、学校での銃撃事件や政治的な暴力、反ユダヤ主義の陰謀論に関する過去のコメントは、下院共和党の価値や信念を示すものではない」
「それらのコメントをきっぱり非難する。過去においても非難したし、現在においても非難し続ける」
「マージョリーには(2日に)会った時、そのことを明確にした。また、私たちは下院議員として、一般市民だった時より高い基準が求められることも明確にした」
一方でマカーシー氏は民主党に対し、ダブルスタンダードを有し、自党の議員の言動は責任を追及していないと非難した。
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共和党は過去に、自党の議員を委員会の委員から降ろしたことがある。2019年1月には、スティーヴ・キング下院議員(アイオワ州)に対し、白人至上主義が問題視されることに疑問を投げかけたとして、3つの委員会から外した。
民主党はオマル氏の発言をめぐって、下院で反ユダヤ主義を非難する決議案に賛成したが、その決議案はオマル氏を特定する内容ではなかった。オマール氏は、米議員らがロビー団体から金銭を受け取り、イスラエルだけを支援しているとほのめかしたことを謝罪。その後、同氏に対する処分などはなかった。
グリーン議員の反応
政治メディアのヒルによると、グリーン氏は3日に開かれた共和党の非公開の会合で、過去の発言について謝罪。出席議員らから、総立ちの拍手がおくられたという。
グリーン氏は会合で、ドナルド・トランプ前大統領が子どもを虐待する一味と密かに戦っているなどとする陰謀論を唱える「Qアノン」に興味をもったのは間違いだったと述べたとされる。
会合の出席者2人がヒルに語ったところでは、グリーン氏は自らの子どもたちに対し、ソーシャルメディアに投稿する行為について「勉強」したと伝えたという。
グリーン氏は3日、過去2日間で16万ドルの政治献金があったとツイッターで報告。「民主党のごろつきにメッセージを送り続けよう」と書き込んだ。
どんな人?
グリーン氏は、昨年11月の議会選挙で、ジョージア州の選挙区で勝利して下院議員になった。
就任前には、民主党議員への暴行を求めるソーシャルメディアの複数の投稿に賛意を示し、米同時多発攻撃は仕組まれた出来事だったと主張。イスラム教徒は政府で働くべきではないと読み取れるコメントを投稿するなどした。
フロリダ州パークランドの学校で起きた銃乱射事件の、10代の生存者に対して長々と自らの主張を述べていたことも最近、明らかになった。
先月には、ジョー・バイデン大統領の弾劾を狙う法案を提出。汚職と権力の乱用があったとバイデン氏を非難し、共和党の親トランプ派からもてはやされた。
ただ、共和党の幹部議員らは、グリーン氏の過去の発言を公に批判している。
マーコ・ルビオ上院議員(フロリダ州)はグリーン氏を「錯乱したかサディストのどちらかだ」と非難。ミッチ・マコネル上院院内総務(ケンタッキー州)は、グリーン氏が共和党にとっての「がん」である「いかれたうそ」を信奉していたと述べた。トッド・ヤング上院議員(インディアナ州)はグリーン氏を「おかしな人」、「恥」と呼んだ。










