イギリスの昨年の超過死亡、第2次大戦以降で最大に 新型ウイルスが原因

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イギリスで、死者数の平年予測を超える「超過死亡」が昨年、第2次世界大戦以降で最大となった。新型コロナウイルスの大流行が原因。
イギリスでは2020年、約69万7000人が死亡した。これは、過去5年間の平均をもとにした年間予測を8万5000人近く上回る。
年間予測に対する超過率は14%で、過去75年ほどで最大の超過死亡となった。


死亡率も悪化
一方、年齢と人口規模を考慮した2020年の死亡率は、2000年代で最悪を記録した。
「年齢調整死亡率」と呼ばれるこの指標は、人口増加と年齢も要素に含めて算出する。
使われた数値は、11月までのものだ。そのため、12月の死者数の急増は反映されていない。それでもイングランド地方の死亡率は、2008年以降で最も高くなった。


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保健関連の英シンクタンク、キングス・ファンドのリチャード・マリー最高責任者は、ここ数週間の感染者急増と死者増加を考えると、状況はさらなる悪化が予想されると述べた。
「イギリスの超過死亡の比率は世界最大級で、100万人あたりの超過死亡はヨーロッパのほとんどの国やアメリカより多い」
マリー氏はまた、「何がまずかったのかは公式調査が突き止めることになるが、ともかくミスがあった。パンデミックではミスは命取りだ。ロックダウンの決断は常に遅れ、政府は過去の間違いや他国の経験から学ぶことをしなかった」と指摘。
「第1波の際、社会的介護が必要な人々に約束された『保護の輪』は、実現に時間がかかり、不十分なことも多かった。それが、昨年の介護施設における超過死亡の増加につながった」、「多くの国と同様、イギリスも今回のタイプのパンデミックに準備ができていなかった」と付け加えた。
在宅死にも影響
一方、終末ケアの慈善団体マリー・キュリーのマシュー・リード氏は、新型ウイルスに気を取られ、自宅で死を迎えることに関して「静かな危機」が発生している現実を見逃してはならないと述べた。
リード氏によると、2020年は新型ウイルス以外の原因で早期に死亡した人も多く、自宅で亡くなった人が急増したと説明。
「多くの人が必要なケアを受けられなかったことを懸念している」と話した。











