仏ニースで3人刃物で殺害 1人逮捕と市長

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南仏ニースで29日、3人が刃物で殺害される事件があった。クリスティアン・エストロジ市長は、「ノートルダム寺院の真ん中で起きたテロ攻撃」だと断定し、1人が逮捕されたと明らかにした。
警察によると、教会内で女性と男性が殺害された。1人は「首をほとんど切断され」、1人は喉を切られていたという。
教会から近くのカフェへ逃れた女性は、複数回にわたり刺されており、後に死亡した。
エストロジ市長は「イスラムファシズム」に言及した。容疑者は襲撃から間もなく、拘束された。
フランスの対テロ検察は殺人事件として捜査に着手した。
エストロジ市長は記者団に、容疑者が「現場で手当てを受けながらいつまでも『アッラーフ・アクバル(神は偉大なり)』と繰り返していた」と話した。
調べによると事件当時、寺院内には複数の信者がおり、襲撃の目撃者が特別警報システムを使い警察に通報した。

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内務省は市民に、ニース市中心部にある寺院周辺を避けるよう呼びかけた。ジェラルド・ダルマナン内相は、パリの内務省で緊急会議を開くと述べた。
国民議会では閣僚や議員たちが1分間の黙祷(もくとう)を捧げた。新型コロナウイルス対策として29日夜から始まる新しいロックダウンについて、ジャン・カステックス首相が議会に説明しているところだった。
「これは間違いなく、我が国を新たに襲っているきわめて深刻な問題だ」と首相は述べ、国民の団結と融和を呼びかけた。
ニースの事件とは別に、サウジアラビア・ジェッダのフランス総領事館で守衛が攻撃された。領事館によると犯人は拘束され、守衛は病院に運ばれた。命に別状はないという。
フランスでは16日にパリ近郊で、イスラム教の預言者ムハンマドの風刺画を教材にしたサミュエル・パティ教師が、イスラム教徒の男に首を切断される事件があったばかり。この事件を機にフランス政府はイスラム過激主義の取り締まりを強化。これにトルコをはじめイスラム圏の諸国が反発している。
南仏ニースでは2016年7月14日、31歳のチュニジア人男性が大型トラックで遊歩道の群衆に突入し、86人が死亡する事件が起きた。また同月26日には、仏北西部ルーアン近郊で男2人が教会に押し入り、教会内にいた司祭や信者らを人質に立てこもり、ジャック・アメル神父の喉を切って殺害した。











