【米大統領選2020】 第3回討論会、議題めぐり両候補が対立 消音が可能に

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3回目となるアメリカ大統領選のテレビ討論会をめぐり、ドナルド・トランプ大統領と対立候補のジョー・バイデン前副大統領の対立が浮き彫りになっている。
共和党のトランプ陣営は、大統領候補討論会委員会(CPD)が22日に開催する討論会の議題から外交政策を外したことについて、民主党に肩入れしていると批判。
これに対しバイデン陣営は、トランプ氏が新型コロナウイルス対応についての質問を避けようとしていると指摘している。
大統領選まで残り2週間となった現在、世論調査では全国的にバイデン候補が優勢となっている。ただ、大統領選の結果を左右するいくつかの主要州では、両者の差は小さい。
トランプ陣営の主張は?
トランプ陣営は19日、CPDに討論会の議題を修正するよう書簡で要請。ビル・ステピエン選挙対策本部長は書簡の中で、3回目の討論会では外交政策が中心になることで合意していると主張した。
討論会の司会を務めるNBCニュース特派員のクリステン・ウェルカー氏は先週、アメリカの家庭、人種、気候変動、国家安全保障、リーダーシップを討論会の議題にすると発表している。
19日にアリゾナ州プレスコットの集会に参加したトランプ大統領は、ウェルカー氏が「過激な民主党員」で、司会者としては「良くない」と述べた。

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ステピエン氏はまた、バイデン候補が「自身のこれまでの外交政策についての会話を避けようと必死」だと述べ、CPDも「バイデンが自分の経歴を切り離す」のを手助けしていると批判した。
「CPDのバイデンびいきによって、討論会は大失敗に終わっている。市民が討論会の客観性を信用しなくなったのはもっともだ」
ステピエン氏はさらに、バイデン氏が息子ハンター氏の電子メールや利益相反疑惑をめぐる質問を避けようとしていると指摘した。
バイデン陣営の反応は?
トランプ陣営の主張に対し、バイデン氏の選挙対策事務所は、質問を避けようとしているのはトランプ氏のほうだと反論した。
TJ・ダックロ広報担当は、「CPDと両陣営は数カ月前に、討論会の司会者が議題を決めるということで合意している」と語った。

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「トランプ陣営は今になってうそを言っている。ドナルド・トランプは悲惨な新型ウイルス対策についてこれ以上質問されるのが怖いからだ」
「大統領はいつものように、危機的状況にあるアメリカに必要な支援をすることよりも、討論会のルールの方を気にしている」
新ルールで消音可能に
CPDは第1回討論会での批判を踏まえ、第3回討論会ではマイクをミュート(消音状態)にできる新しいルールを設けた。9月29日に行われた第1回では、トランプ大統領がバイデン氏よりもかなり多くの回数、相手の発言を遮ったと、米メディアは分析している。
90分間の討論会は、15分ごとに区分けされる。新しい議題に移るごとに両陣営は2分間、遮られずに話す時間を与えられるが、その間、相手側のマイクはミュートされることになった。その後の討論時間は、ミュート機能は使われないという。
この決定についてCPDは、「すでに合意されているルールを順守するため、対策を取るのは適切」だと判断したと説明した。











