【米大統領選2020】 期日前投票が記録的な人数に 4年前の4倍近く

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11月3日の米大統領選投開票日を前に、アメリカ各地で記録的な人数が期日前投票を済ませている。各州の選挙管理委員会が相次ぎ報告している。
米フロリダ大学のマイケル・マクドナルド教授(政治学)たちが運営する選挙データサイト「U.S. Election Project」の集計によると、日本時間16日夜までに2330万人以上が期日前投票を、直接か郵送によって済ませた。
2016年大統領選の同時期には、期日前投票は約600万票に過ぎなかった。
この急増は、新型コロナウイルスのパンデミックに関係していると、複数の専門家が見ている。多くの有権者が、投票日当日の投票所の混雑を避けようとした結果とされている。
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テキサス州は郵便投票が可能になる資格を厳しく制限しているものの、それでも13日に期日前投票の受付を開始した時点で、過去最高の投票数を記録した。

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全国的な祝日だった12日には、ジョージア州の選挙管理委員会が州として新記録の12万6876人が投票を済ませたと発表した。
選挙結果に大きく影響する激戦州オハイオでは、これまでに230万人以上が郵便投票用の用紙を申請している。これは2016年の2倍だという。
共和、民主両党に党員登録している有権者の間で、期日前投票する人数に差が出ており、共和党員の倍以上の民主党員が期日前投票を済ませたという情報もある。早めに投票する民主党員の間では、特に女性や黒人が多くの割合を占めるという。
ただし、期日前投票が多いからといって、最終的に民主党が勝つと言えるわけではない。共和党支持者の多くは郵便投票は不正につながりやすいと警戒しており、たとえ期日前投票で民主党が優勢でも、投票日当日には共和党支持者がこぞって投票所を訪れると主張している。
ニューヨーク大学ロースクール・ブレナン正義センターの2017年の調査では、アメリカの選挙全般における不正投票の割合は0.00004%から0.0009%。
投票までに11時間行列
投票所の場所によっては期日前投票にも長蛇の列が続き、南部ジョージア州などでは11時間も並ぶ人が出ている。
同州アトランタのジョンタ・オースティンさんは、「ついにやった! みんなでこの11時間を一緒に過ごしたのは、名誉なことだった。投票しよう!」と動画をツイッターに投稿した。

期日前投票の初日には各地から同様の行列の写真や映像が、ソーシャルメディアに投稿された。
ジャーナリストのローランド・マーティン氏を初め大勢が、早朝から期日前投票のための大行列を見て、思わず涙が出たと書いている。
テキサス州ダラスの投票所を訪れたマーティン氏は、「投票開始から27分ですでに、大行列ができている」と気付き、泣けてしまったと動画を投稿。自分は、人種差別に抗議して今年夏に全米各地で流れた様々なプロテスト・ソングを聞きながら投票するつもりだと話した。

期日前投票をしたとインターネットで報告する有権者の多くは黒人で、自分たちの投票は公民権運動の延長にあると語っている。多くは、黒人男性ジョージ・フロイドさんが警官に取り押さえられ死亡したことで全米に広がった「Black Lives Matter(BLM、黒人の命も大切)」運動が、公民権運動を再燃させたとしている。
アメリカの黒人社会の間では、「Souls to polls(魂から投票へ)」というスローガンが繰り返しツイートされている。
歴史的に投票率の低い若者も、今年は例年より多く投票しているもよう。若者の投票率は、バラク・オバマ氏が当選した2008年以来の高水準になる見通しという。
米ニュースサイト「Axios」による最新調査では、大学生10人のうち4人が、もしトランプ大統領が再選されれば、抗議に参加するつもりだと答えた。10人に6人は、投票できるのにしない友人がいたら、非難するつもりだと答えた。
一方で、バイデン氏が当選したら抗議すると答えた学生は、3%にとどまった。













